先にCECのトランポーターとMYTEKデジタル DAC→ EARアンプでタンベリーでクラッシックを鳴らしたときに、弦の音に若干の歪を感じる==と書いたのだけど、改善するためにいくつかのことをやってみましたのね、、
たぶん原因と考えたのは、ワードクロックジェネレータ=インフラノイズのGPS-777の電源まわりでした。デジタル系の電源は200Vから100Vにステップダウンする中村トランスから供給しています。このトランスは1000Vの容量があって、ACのアウトプットが2系統。それぞれに電源タップを接続して、デジタル機器に接続していたのですが、サンバレーのDACその他の機器を入れたので、タップの口数が足りなくなったのでした。そこで手持ちの格安OA用の電源タップを一口に接続。ここからGPSー7772台に電源を供給していたのでした。しかも、このタップには、ライト付のON/OFFスイッチが内臓されていて、どこからも見ても、音にいいはずはない(笑)。
(すまぬが、電源が入ってない写真です)
そこで、DAC他の機器2台をしばらくお休みすることして、GPS-777 2台用のピュア電源を確保。つまり、中村トランスからダイレクトに接続したオーディオ用タップから電源を供給するということにしました。
次に、GPS-777の電源極性を逆転させてみました。あたしの経験上、うちのシステムで高域が悪くなる場合、機器の電源極性がきちんとあってない場合が多いからでした。
さて、このような変更を行って、2時間ほど機器全体をあたためて音を出します。
最近、アバドのCDをあれこれ聞いていて、今回はこの盤を回してみます。「ロッシーニ―の序曲集」
始めは、ちょっとざらっとした感じが残っていたけれども、そのうち、気になっていた高域の歪感が無くなって、全体的な音のフォーカスがあってきます。太鼓の強打を含む、連続するフォルテシモでも、立ち上がり実に早くなり、、音全体の見通しもすっきり広がります。ただ、音全体がやや線的になっていて、極性間違えたかなと疑ってのですが、しばらく、このまま、ロッシーニを聞いていくことにします。
CDの再生でいつも感じるのは、聴きはじめ数分は音が落ち着かず、10分ほどして音全体がしっとり、なめらかになって実にスムーズな音になるのですが、これはベルトドライブの影響なのかなあ、
CDのトランポート TLー3Nは、44KHZのクロックと同期させることができるので、GPS-777 2台中の1台をこちら専用。残りの1台は、MYTEK DAC専用のクロックとしてダブル使用しています。つまり、ダブル使用のクロックの電源環境をピュアにしたということですね。
しばらく鳴らしていくと、ちょっと線的かなあと感じていた音も、しなやかにほどけてきて、、ターンベりーの解像度が一挙にアップしたような音の様子になりました。アバドのロッシーニの演奏が実に活き活きと鳴り、、細かい所作まで聞き取れて、一枚聞きとおしてしまいました。
ロッシーニって、何かこういかにも、イタリアっていう感じで、これまで積極的に聞こうと思わなかってけれど、この音で、アバドの演奏を聞いて、こんなによかったのかあと、ロッシーニの良さがはじめて分かりました。
次に同じくアバドがBPOと入れたワーグナーなんかを鳴らしてみましたが、ロッシーニ盤と同様、これまでちょっとおっとり系だと思っていたタンベリーの立ち上がりが一挙に早くなり、低域から高域まで音がすみずみまで見通せ、さらには音場まで広がってきました。
いや、これは、タンベリーの実力が数倍アップしたような、鳴り方であります(笑)。これはうれしい、、
調子にのって、メシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」なんかを鳴らしてみたけれども、これもなかなか聞かせる。グランカッサがど~んとうなるが、もわっとならず、引き締まった低音、、その上にオンドマルトノの電子音がのるから、やっぱりスタートレックみたいな感じで、おもしろいおもしろい、、
とういうことで、タンベリの音が飛躍的によくなりましたねえ、、う~ん、、ワードクロックの電源まわりの整備は実はとても重要なポイントだったのでした、、
しかし、こうやってクロックとトランポートとDACに一台ずつ専用で使うと、音は飛躍的によくなりますね。なんというか、音の実態感が濃くなります。タンベリーいやタンノイはいかにうまく、演奏の音を彷彿とさせるかを主眼を置いているということが、ワードクロックをダブルで使うと、さらに、その設計方針が際立つような感じがします。
あたかもホールの真ん中付近の一番良い席で演奏を聞いてるような、イリュージョンを見事に醸し出してくれます。特に、オペラとかの臨場感は、なんというかトリップ感(笑)。
インフラノイズ社では、現在、デジタルアキュライザーにつづく、「アナログアキュライザー」を鋭意開発中とのこと、、うちの音のベースを支えてくれているのは、インフラノイズの機器であって、ここに新アイテムであるアナログアキュライザーが(どのようなものになるのかイメージがわきませんが)投入されたら、どういうことになるのか、、もう期待が高まります。
しかし、これだけタンベリーが、特にクラッシックの再生で、全く納得できる音、つまりは音楽に浸れる音で鳴ってしまうと、いやはや、これは、このまま置いておくしかないではないですか、、、まずい、ひじょ~にまずいです、、先立つものがまずいです(大爆笑)。