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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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全てがうまく鳴る訳ではないのね(笑)、、、

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ワードクロック器の電源まわりを改善したことで、ターンベリーの音が飛躍的に良くなって、とても満足したと先に書きましたが、このことは本当にそうなんだけど、いろいろな盤を聞いてみると、全て満足っていう訳ではないっていうことが分かりますねえ(笑)。

 

アバドのロッシーニ盤とかが、あれだけ良く鳴ったのだから、久しぶりにこの盤を、タンノイで聞いてみることにしました。

カラヤン最後の録音で有名なVPOとのブルックナー7番。

 

ひさしぶりにこの盤を取り出してきました。中のリーフレットに90年4月18日って書いてますねえ。当時はCDを買うのがとてもうれしくて購入期日を書いてましたねえ、なつかし~。でも、この盤、過去、いろいろなシステムで鳴らしたのだけど、あたし的には、満足できる音で鳴らなかったのですね。あまりにもならないので、この盤をリファレンス(特に第2楽章)にして、チューニングに明け暮れたのは、遠い昔のこと、、

 

さて、いよいよ聞いてみます。出だしは、ちょっと音が細いかなあ、、でもそのうち弦の音も木管の音も、さすがVPOと思わせるほどの美音でなりますが、、、金管が咆哮する、、フォルテシモでは、やっぱり、音が伸びずに、音が固まってやかましくなります、、いや~これはもう部屋が小さいから、ルームアコーステックのせいでしょうか、、でも、アバドのロッシーニとかで、あれだけ良く鳴ったのに、、

 

では、違うも耳タコ盤を。もう何十年も聞いている、内田光子さんのモーッアルトのピアノ協奏曲をいくつか、、

 

これは、震えるほどのいい音、、ああ、こんな楽器の響があったんだあと、新しい発見がいつくも、、タンベリーはピアノの音があまりうまくないという向きもあるようだけど、いやいや、ピアノの音も実にリアル、、きれいです。

 

世評では、カラヤンのこの盤は実に美しい演奏、美しい録音ということだけども、、あたしのうちでは、この盤をはじめカラヤンの晩年のデジタル録音はともかく「鬼門」。この盤、マーラー9番のライブ盤、ショスターコビッチ10番などなど、、そこそこ美しくなるけれど、フォルテシモになると阿鼻叫喚になって聴くにたえないのでした。これらの盤の録音評なんかを調べてみても、おしなべて、良い録音てなことで、みんなどんなシステムで聞いてるんだろうかと思います。

 

たとえば90年代にはやった、でかいCDラジカセみたいなので、大音量で聞けば、もしかして、相当にうまく鳴る録音なのかもしれませんが、、うちのシステムでは、なにかうまくいかない、、

 

一方、内田さんのモーッアルトの録音は、ぼんやりとか、うすくらいとか、あんまり評価が高くないみたい。うちで聞いてる音の様子と世評が逆なのですね、、ん~なんでだろうか、、

 

カラヤン晩年のグラモフォンのデジタル録音の音は、あたしは、すごく強烈な感じがします。新技術をフルに使った、アナログでは無理だったダイナミックレンジとかSNとかに偏った録音、、みたいな気します。一方、内田さんの録音はフィリップス。やわらかい、響の美しい、ちょっとアナログライクな音、、

 

では、フィリップスつながりで、小澤さんがSKOを録音したブリテンの「戦争レクイエム」。これは2009年の録音だから、結構新しいもの。ライブ録音で独唱、合唱とかもはいっている録音だけども、どうか、、

 

ん~、、なんというか生音に近い録音、、どちらかというと音の輪郭はぼやっとしているけれど、生の音はこんな感じに聞こえます。

 

これは、ある意味とても良い音、、先のアバドのロッシーニなんかは、これに比べるともちょっと輪郭がはっきりしていて、デジタル録音っていう感じがするけれど、、小澤さんのブリテンの生々しい音は録音技術がアドバンスした結果ということなのでしょうか、、

 

なにしろ、全ての盤があたしの思うように鳴るっていうことは、録音の方法や、その当時の技術、、、またシステムとの相性とか、部屋の広さとかという、いろんな要素がかさなってくるので、ありえないっていうことなのですねえ、、

 

それにしても、上にあげたカラヤン晩年の録音盤。スーパーマニアのお宅では、美しく響いているのだろうか、、どなたか、これらの盤をうまく鳴らされている方がいたら、鳴らし方をご教示いただきたいものです、、


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