前にも書いたように、あたしはマッキンは大嫌いだった。はじめてかったデカイアンプがMC2600で、いやまあ、これがトランスが唸るし、音はしょぼいし、、お店にすすめられて、C-40プリを購入して繋げたのだけど、、当時使っていたJBL S5500が全く思うようにならなかったのでした。
田舎に帰ってきてからも、音もだちに、いろいろとマッキンのアンプを貸してもらって聞いたり、、XRT22を使っている当時は、MC1201とC46を使っていたのだけど、あのアンプもえらくでかくて重くて、音は悪くなかったけれど、、ものすごく感銘を受けたということではなかったのでした。
しかし、まあ、マッキンのアンプはなぜかいつも手元にはおいてあって、この何年かも実家にはMC500とC34を置いてはあったのでした。で、最近、JBL4312を試しに鳴らしてみようと、音楽室に持ってきて、このところこれで毎日、ジャズを聞いています。
セッティングは最悪。ソファーに座った正面に、タンノイを置いているので、右手の壁にJBLを置いて鳴らすので、聞くときは、首と体を大きく右側にひねって状態にしなくちゃいけないという、ちょっと疲れる体勢になって、ちょっとつらい(笑)。
でも、このところ、このマッキン+JBLラインが実にご機嫌な音で鳴りだしたのであります。鳴らし始めた、鳴らし始めは、ぼってり、もわっとという感じで、あ~やっぱりマッキンの音って変わらなんなあ~、でも、まあ、マッキンとJBLでジャズを聞くっていうことが気分がいいから、まっいいかあ、、なんてずんだれリスニングしていたのだけど、
今週から、あれあれ音がぐんと良くなりました。
音全体の透明度があがって、実に澄んだ音になりました。もちろん、マッキン特有の艶はあるんだけど、だからといって透明度はそのままで、、ピアノ音なんかは、実に美しい! 過去MC500を聞いたときに、このアンプはピアノを良くならすなあと感じたのだけど、あたしの印象は間違ってなかったことが分かりました。もちろん、出力がでかいから、音全体にゆったりした安定感があって、べースとかドラムスの音がとてもストレート、、細かい音まで聞こえる、、聞いていると、いかにもジャズを聞いてるんだと楽しくなってきます、、
これは、あたしが知ってるマッキンの音とは、ずいぶん様子が違いますねえ、、C-34のイコライザーをほんのちょっといじったけれど、基本はほとんどフラット、、
この間、入手したスティーブ・キューントリオはもちろんだけど、私の愛するエンリコ・ピアラネンツィの耳タコ盤なんかでも、とても美しい音で、しかも、ぐんぐん押し出してくるスィング感が実にたまらないのです(笑う)、イエ~ィなのでありますね、、
(これ本当にいいです! あたしのお気に入り)
往年のブルーノートの盤とかを聞くと、もちょっと、ギザギザってしたところがあってもいいかな、ちょっとなめらかすぎるかなと思うときはあるけれど、ジャズの音については、昔の盤も今の盤も、全く満足できる音で鳴らしてくれますねえ、、アナログで聞いたらまた、違うかもしれません。
この週末試してみましょう、、
SATRIのAMP-KUMAMOTOでJBL4312を鳴らすと、こちらも実に良く鳴るけれど、やはり音全体の深みとか、豊かさとか、なんというか、そういうマッキンならではのサムシングがあるのですね。ちょっと聞いたら、マッキンで鳴らしてるのか、AMP-KUMAMOTOで鳴らしているか、分からないかもしれないけれど、ようく聞くと、それぞれ全く違うキャラのアンプですね。もちろんマッキンの物量は圧倒的だから、その意味ではAMP-KUMAMOTO大健闘という感じですね。
マッキン、でかいし、かさばるし、重いし、しばらくしたらまた実家にもっていこうと思っていたのですが、いやいやいや、この音なら、ジャズ専用でずっと音楽室においておきましょう、、
しかし、まあ、マッキンのなんてご機嫌なジャズの音、、、氷で冷えたしょうちょ~が進みます(笑)。