ほら、あたしらが小学校ぐらいのころ(70年代)、どこのお宅にも百科事典とかがどっか~んと応接間(なつかし~なあ)の本棚に陳列されていたではないですか。うちもごたぶんにもれず、本棚のこやしになってましたねえ。あれはたしか平凡社の百科事典(笑)。記憶するだけでも、3、4回しか中を見たことはなかったなあ、、でもって、いつの間にか廃棄処分されていた、、
んでもって、さらに気が利いたお宅は、家具調のステレオセットかなんかが応接間にど~んと鎮座していて、本棚には、小学館発行の「クラシック大作曲家全集全15巻」とかがうやうやしく、百科事典の横に並べてあったりしたものでした。こういうのは、作曲家一人に一冊解説とかで編んである解説本があって、付録に作曲家の代表曲みたいなLPが2枚ほど入っておりました。
その時代は日本全国中流意識でもって、ちょっと教養も必要ねというので、百科事典とか家具調ステレオとかクラッシック音楽が重用されたのでしたね、、なつかし~
しっかし、どの家にもあったクラッシック大全集はどこへ消えたのだろうか、、今あんなの置いてある家はないし、たぶん物置のこやしになってるのが実情なのかもしれませんが、、、
で、過日、あたしは、いきつけのリサイクルショップ何気に行ってみた訳だ、そうして、中古(ほとんどボロボロ)アナログもってけドロボー価格セール実施中のセクションで、偶然見つけてしまったのが、「小学館のクラシック音楽大全集」なのであっただ!
(こんな感じ、、イメージね)
こんなもの買わんでしょ~と思いながら、中身を見てみるととね、、これがちょっとびっくりするほどの内容。
モーッアルト、ハイドン、ブラームス、ベートベンなどと超有名どころの作曲家のみなさんのLPが、各冊2枚ついておりましてね、、
たぶんまったくしらない、ほら昔、駅のスタンドで投げ売りしていた1枚500円のCDみたく、東欧のまったくしらないオケと指揮者がやっつけ録音しましたみたいなもんだろ~とたかくくって、付録のLPを見てみましたらね、これがびっくり。
付録のLPはすべて往年のEMI録音のもの。50年第後半から60年第後半までのEMIのステレオ録音なのでありました。
演奏者を確かめてみると、オケはフィルハーモニア、、指揮者は、なんとカラヤン、クレンペラー、そして、名前は知ってたけれど聞いたことことのない、コンスタンティン・シルベストリのものがいくつか。ブラームスのバイオリン協奏曲では、若きのミルシテイン、ベートベンではメニューイン、、ピアノはギーゼギンとかEMIの誇る演奏者が満載なのでありました!
(シルベストリ、できのいい演奏はすごいらしい)
EMIプロデュサーのウォルターレッグが編成したフィルハーモニアでもって、EMIがステレオ録音した初期のアナログ盤が付録として、鎮座していたのでした! あたしは、ちょっと、このことにたじろぎながら、盤質はどうかなと、丁寧に紙袋に入ったLPをそっと取り出してみると、、あらら、ミントコンディションですわ! ほとんど針が通ったことのないようなきれいさ、、
ああ、わかりました。その当時、おとなりもレコード全集かったから、うちも買おうか、ぢゃ、月賦で買おうか、そ~しようかとか言って購入したのだけど、結局、1回も聞かず本棚の肥やしになっていたものが、その後40年たってリサイクルショップに買い取られたということなんでしょうね、、
で、一枚(というか一巻)いくらかなと確かめてみると、なんと、吉田秀和先生の解説なんかも入ってて、破格の500円ていうんだから、買わないという手はございません。あるだけ買いました。それでも、これだけのお宝が3千円程度で入手できたのだから、もうにんまりなんであります(大爆笑)。
レジで若いおに~ちゃんが、なんでこんなの買うんだろな~みたいな目で、にたにたするあたしを見ていたが、あたしは、それをいっこうに気にしなかったのは言うまでもない(笑)。
では、早速聞いてみませう!
つづく(もちろん)