お店の営業とがゆるゆると再開されて、先週末は、近所の大型店舗も、雨だったにもかかわらず、にぎわっていたみたいです。
あたしと言えば、雨だったこともあって、朝からエレクタⅢの調整にはげんだのでした。
今まで、エレクタⅢは、言わば来てから、ポン置きで、位置調整とか全くしてなかった。それでも、アキュE-800の力もあって、結構いい音で鳴っていたのだけど、フルオケのフォルテシモとか、音が大きくなるときに、自然に音が伸びないというか、うるさく聞こえるときがあって、もっとふ~っと自然に音が広がって、音につつまれるように鳴らしたい==ということで、エレクタⅢの位置調整を断行することにしたのでした。
で、エレクタⅢの位置を前後左右にセンチ、ミリ単位で動かしていきます。耳タコCDをいくつか鳴らしながら、音の変化を聞きながら、あたし的にスィートスポットを探していきます。やってみると、いや、これがなかなか難しい(笑)。ミリ単位でうごかしても、音がすごく変わる。あるCDで鳴らして、ここでいいと思っても、別のCDを聞いてみると、音が固くなってたまらなかったりする(笑)。これほど、センシティブにエレクタⅢが位置の変化に反応するとは思わなかったですねえ(笑)。やれやれであります(笑)。
まあ、ある程度、納得できるところで、やめとかないと、やれケーブル変えてみようとか、インシュレーターを入れてみようとか、泥沼というか、負のスパイラルになってくるなあと思ったので、今日はここら辺で、また明日にしようと一旦休憩することにしました。
き~っとなってやると、調整になるどころか、音を悪くすることもあることを経験から知っているのです。そういう切替ができるようになったのね。いや、あたしも成長したね(笑)。
でもって、前日、しゃれで2階にセッティングした「付録システム」を鳴らしてみることにしました。
何で付録システムかというとね。アンプもスピーカーもステレオ誌の付録の機器だからです。アンプは、付録の玉アンプ。スピーカーは、こちらも付録のマークオーディオの8センチフルレンジ。こいつに、音もだちからいただいたTEACの廉価プレイヤー、CDPはデンオンの廉価器。ケーブル類は、その辺にあった赤黒ものとかを使う。
スピーカーは、スターリングの上に、てきと~に置きます。さて、音はどうか、、
う~ん。いや、悪くない、、アンプは確か8Wぐらいだったと思うけれど、ずいぶんと豊かな音が出ます。TEACのアナログプレイヤーはイコライザー内蔵なので、アンプに直に接続。
極く小音量で、MJQとかの静かなジャズとか、バッハのLPとかを鳴らしてみたけれど、しみじみいい音がするのです。エレクタⅢの調整で、ちょっとくたびれた後での、この付録システムの音には、癒されます。アンプにパワーがあるので、もっとでかい音も出せるのだろうけれど、
CDで静かに鳴らしたMJQの音楽は、なんとも上品です。外はしとしと雨、、、こんな日に、こんな感じで鳴らすMJQはなんてあうんだろう、、とか言いながら、、しばしぼうっと聞きます。
こういう鳴らし方もいいな、ほっとするなあ、、オディオをマニア的に追い詰めていくと、かならずどこかで負のスパイラルにはいって、き~っていう感じになるけれども、そうなると、音楽はそっちのけで、目を吊り上げて、機械いじりに埋没してしまう(笑)。それもとても楽しいことだけども、あたしは、もういいなあ、、こういふうに音楽をしみじみいいなあと思いながら聞けるようなシステムに仕立て上げるっていうのがいいなあ。エレクタⅢにしても、ある程度、あたしが満足できるポイントが発見できたら、そこで一旦止めて、音楽をしっかり聴きたいし、楽しみたいなあと思います。そこまでは、やらなくちゃね(笑)。
週末、近所の図書館が久しぶりに再開したので、こちらも久しぶりにお邪魔しました。マスクしてください。20分間で出てください。住民以外の方は利用しないでくださいと規制満載ではあるが、こんな状況だからしょうがないなあ、、で、なんか軽いものが読みたいなあとエッセイエリアをぶらぶらしていたら、常盤新平さんのものがいくつかあったので、ひさしぶりに借りてみました。旅ものを2冊==「東京の片隅」、「いつもの旅先」。
だいぶ前に、特になんともない日常を描きながら、ちょっとかなしい人生みたいな感じを淡々と描く常盤さんのエッセイをよく読んでいたのでした。久しぶりに、読んだのだけど、あの雰囲気はそのままだったのだけど、お歳を増したほどに、近所の喫茶店に行っても、次はいつ来られるだろうかとか、若い仲間と仕事の旅に行って、また、彼らと会えるだろうかみたいな、寂寥感が深くなっていて、なんかアラカンになった今、あたしにも感じるところがあって、そうだよな~とか言いながら読み浸ったのでした、、
読書中、上の付録システムでMJQやジョンルイスを静かに鳴らしていたのだけど、読書にまったくぴったりの音の様子なのでした、、
本の最後の作者紹介で、常盤さんは、2013年に81才で他界されたこと知りました。もう亡くなられた7年もたつのですね、、
そのことを知って、本から醸し出される寂寥が、さらに濃く感じられた雨の午後なのでありました。
それでも、こんな状況でも、ちょっとひといきつけた午後だったな、、