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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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過ぎ越しときをかえりみて、、(愚考)

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「オーディオ歴史館」を聞いていて、大昔のCDプレイヤーやら、500円で買ってきたペコペコのアナログプレイヤーやらで鳴らしてくれる音を聞いて、、その音が実に良い音なので、オディオって一体何だろうかとよく考えています。

 

20数年間、オディオを趣味として楽しんできて、それは本当に面白かった、相当なお金を使って、いろいろたくさん機器を取り換えて、もちろん後悔することなどみじんもないのだけれど、ふと、、その中で、どの音が一番よかったのか自問すると、、なぜかぼんやりして、明確にこれがよかったと、すぐに言えないのですね(笑)。 

 

ものすごくこころが動かされた音、、ひっくりかえるぐらいの美音、、人生観が変わるぐらい良い音で鳴ったオディオがあったか? 

 

自問すると、やっぱりぼんやりしております。 

 

マークレビンソンのML2Lでもって、B&W 802SDを鳴らした音は、すばらしかった。あの音がベストだったかもしれない、、

(当時の写真です)

 

記憶をさらにたどっていくと、B&Wの小型スピーカー N805をレビンソンのプリとメイン(ML27だったか)、WAIDIAのCDプレイヤーの音は、とても良かった。

 

へーべスのHLコンパクトをSATRIの試聴機(結局リリースされなかったけれど)でDENONのCDプレイヤーで鳴らしたシベリウスの交響曲の熱くたぎりる音は、実によかった、、そして、あたしのはじめてのソナスファベ―ルであるクレモナ。この美しいSPをMC275もどきで鳴らしたときの弦の美音は良かった、、、あとは、マッキンのXRT22とか、ソナスのアマティオマージュ、タンノイの各種スピーカー、、、それぞれにいい音で鳴っていたと思うけれど、ものすごく強い印象は残っていないかなあ、、

 

熊本地震前、B&W 802SDをアキュのセパレートアンプ、セパレートCDプレイヤーにグライコを入れて鳴らして、オディオ的には、最高に充実した時期があったけれど、地震でスピーカーが大破すると、このラインで鳴らす気がすっかり失せてしまいました、、

 

でも、機械好きのあたしとしては、当時のラインアップは最高に気分が良かったのだけど、しょせん8畳の部屋に、でかいSPを十全に鳴らすっていうことは、無理な話であって、マーラーとか、ショスターコビッチとかの大編成オケは、阿鼻叫喚、、思うように鳴らすことができなかった、、、やっぱり、あたしにとってのオディオは音楽をより美しくバランスよく聞く「手段」なのであったことが、最近なってわかりました(苦笑)。

 

地震の後に導入したFALとEARのアンプの音もよかった。でも、ある日EARのアンプとアキュのプリメインの音を聞き比べてたときは驚いた。あたしの堕耳には、アキュの方がずっと心地よく感じられただから(笑)。そこから、また、あたしのオディオ騒動が再開した(大爆笑)

 

今現在、一番、音楽を、たとえフルオケであっても、バランスよく、破綻せず、美しく鳴らしくれるシステムは、2階のサブシステムのタンノイスターリングを300Bシングルのラインアップ。それが、今は、はっきり言える(笑)。このラインアップの音は、しみじみ美しく整っています。

 

小音量でも下から上までバランスよく整って、過不足なる音楽が聴ける、、アンプはノンブランドの300B。このスピーカーは地震後、音もだちが急遽調達してくれた。SP端子が盛大に壊れていて、今もそのままなんだけど、CDPだって廉価品、、、 

 

そして、音楽部屋の、あたしとしては、これで3台目のソナスファベ―ルのエレクタアマトール3。アンプはアキュのプリメインアンプE-800。

 

このラインアップは、タンノイに比べると、中低域が甘くて、ゆったりしております。タンノイの方がピリッと辛い。イギリス人とイタリア人の違いと言えばよいか、、、タンノイは音楽全体をうまくブレンドさせて、ちょっと高域に独特の華を持たせて鳴らすけれど、一方、ソナスは、楽器とか声とか、それぞれの音が舞います、、、小さいけれどアンプの力もあるのか、低中音に厚みがあって、フルオケでもゆったりしっかり鳴らしてくれます。タンノイには無い、肌触り感というかタッチがあります、、でも音楽全体の見通し、パースペクティブというのかは、スターリングの方がいい感じがします。

 

それと、エレクタ3の隣に置いたJBL4312、、、なぜかしらないけれど、ジャズはやっぱりこれに限る(笑)。実に厚くて図太い、、エレクタもタンノイも4312のような図太い音は出せないなあ(笑)。そして、事務所のヘッドフォンシステム ラックスマンのヘッドフォンアンプとゼンハイザーのH-800、この音も実に良いんです。

 

オディオ雑誌を見ると、このところ優秀なプリメインがリリースされているように見えます。いい音で音楽を聞くのが目的なのだから、必要最小の機器で、そのことが達成できれば良い訳で、特にセパレートアンプにする必要もない。むしろセパレートアンプに係る複数のケーブルとか電源とかで大きく音が変わったして、機械にかける労力が増す。いい音楽が聴きたいのにね(笑う)。だったら、いい音のプリメインがあれば、そちらの方が、あたし的にはずっと良い。その意味でE800は、最良の選択だったと言えます。まだこれからエージングが進んで、音が変わると思うので、楽しみ、、インフラノイズ社の各種アクセサリーの効果も大! 

 

「オーディオ歴史館」を聞いていると、あたしも、30年~40年ぐらい前の、オディオが一番良かったときの機器を手に入れて、鳴らしてみようかなとも考えます。お金もかからないし、オディオ・音楽趣味としては、本当に「粋」な感じがするから(笑)。

 

でもね、過ぎ越し時をかえりみて気付いたのは、今、鳴らしているオディオの音が、一番気にいっているいうこと、エレクタ3、スターリング、JBL4312、、、 しばらくは、これらの機器をいつくしみましょう、、、

 

まだ聞いてないCDやアナログ盤が山のようにあるのだから、先ずは音楽を聞いていきましょう、、

 

 

 

 

 

 


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