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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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村井裕弥先生のお命日です、、、

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早いもので、村井先生が他界されて今日で2年になります。本当に早い早い、、

 

2年前の今日、早朝、村井先生のファンの方からメールで訃報を知らせていただいて、まさか、何かの間違いと思ったのだけど、その後の奥様からのお電話で、他界されたことを知りました。

 

最後にメールでやり取りをしたのが9月27日。

ちょうどベルリンフィルがラトルと一緒に来ている頃で、行くのですかとメールで聞いたら、ライター一本になったらそんな余裕なんかないですよとの返事が返ってきたのでした、、

 

50歳で、オーディオライターとして一本立ちされて、60才で亡くなられるまで、他のライター諸氏とは違う、独特の路線を開拓されていた道途上の訃報でした。

 

奥様を同行された全国のオーディオファンを訪ねる旅レポートは、村井先生のユーモアにあふれるもので、あたしは、大好きでした。また、SACDが登場した直後からリリースされるすべてのSACDを自腹購入して聞きまくるという日々をつづった荒行日記(AVヴィレッジ誌)には、爆笑しつつ毎回読みました。

 

他界される1年前は、全国のJBLパラゴンのある店を行脚するというテーマにも、これも奥様同行で取り組んでいられました。

 

常に市井のオーディオファンを大事にして、ファンのみなさんとオディオの関わりの中から見えてくる人間ドラマを書きたいと言われておりました。

オーディオ道場でも講演をしていただき、、そのとき台頭してきたPCによるファイル再生について話をしていただきました。

 

血液のがんで急逝されたと聞いています。昨年、業界の知人が同じ病気で、あっという間に亡くなりました。年齢も村井先生と同じ60才。

 

自分ももうすぐ同じ歳なので、気を付けないとなあと思いますけれど、村井先生のように人生最後の10年間を愛する音楽とオーディオに捧げ燃焼した人生は、すばらしいなあと思います。

 

村井先生の急逝から2年、あたしといえば、今やソナスファベ―ルやら、往年のBBCモニターSPやらマッキントッシュやQUADのアンプやらにこころをうばわれています、、

 

村井先生が紹介されてきた、個々のオーディオファンのユニークな取組やら、ガレージメーカーが放つメジャーカンパニーでは、絶対出せない製品などから少し離れてしまって、、なんだか月並みなオディオライフになってきたけれど、、それなりにしあわせなオディオ人生を送っているのであります。

 

今でもミュージックバード水曜日は、村井先生の担当された番組「これだ! オーディオ術」の再放送で、先生の元気な声が聴けます。でも、ちょっと辛いので、あたしは、あんまり聞いてないのだけど、、また、きっとお声を聞きましょう、、

 

村井先生の分も、まだまだあたしは、オディオと音楽を楽しんでいきます、、、

 

アインシュタインが死について問われて、「モーッアルトの音楽が永遠に聞けなくなることだ」と答えたらしいけれど、、村井先生は、天国で今でも、大好きなオペラを聞かれていると思うな、、

 

 

 

 

 

 


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