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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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レコードを聞く秋の夜、、、

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昨晩、同居人のおばはんと夕ご飯を食べながら、いろいろ話をしてたら、そ~言えば、今年30歳になる息子が幼稚園のころは、自転車の荷台に乗せて、あなたが毎日送っていってたねえ~なんて話をするので、そ~言えば、そうねえ、、もうあれから20年以上前のことになるのだねえ、、あの小っちゃかった息子が、今やおっさんだからねえとふたりで苦笑したのでした(笑)。

 

最近、秋が深まって、夕方から気温もぐっと下がってきたので、夕ご飯が終わると、犬と音楽室でアナログを聞いております。

 

と言うのも、アキュのE-800はA級アンプなので、結構天板が熱くなりますが、ラックスマンのレコードプレイヤーを、このアンプのすぐ上に置いていて、しかも、このプレイヤー自体、モータがものすごく熱を持つので、夏は2台ともあちちになっちまって、熱で故障しそうで涼しくなるまでは、めったに使わないであります。

 

で、やっと気温が下がってきたものだから、アンプもプレイヤーも長時間使ってもほんのりあったかいぐらいになったものだから、いよいよだなふふふと笑いつつ、手もちのアナログをあれこれ聞いておるのであります。しかし、手持ちのアナログ(LPですね)が結構たくさんあるものだから、一度整理しないといけない、、、まだ聞いてない盤などもあって、、秋からはアナログをしっかり聞いてみようと思っているのであります。

 

で、昨晩は2枚を聞きました、、カートリッジはオルトフォンのSPU#1、フォノイコはSATRIのCAPシリーズでバッテリー駆動。

 

ひとつは、アルフレードブレンデルのピアノでベートベンのピアノ協奏曲4・5番。

(この全集の中から聞く)

 

ブレンデルのピアノって、これまでしっかり聞いたことがなかったのだけど、こうやって聞いてみる、なかなか良いですね。早いパッセージも良いけれど、ゆっくりしたところなど、実にじっくり、しっかり聞かせくれて、、説得力があって、じんわりいいなあと思います。

 

オケはレバイン指揮のシカゴフィルだけど、、なんかこ~オケはちょっと軽いというか、80年代のデジタル録音なのだけど、音がそんなに良いとは感じない、、

ピアノに比べてオケがちょっと追いついてないなあという感じなのであります。

 

でもって、音がなんだかちょっと高域が強調された感じがあって、とても迫力があっていいのだけど、あんまり自然な感じがしない、、なぜか、、

 

実はSATRIのフォノイコのアナログアウトにインフラノイズのアナログアキュライザーAACU-1000を挿入していたのだけど、試しにこれを外してみる、、ああ、音が自然な感じになりました。少なくともあたしの耳には、アナアキュ無しの方がしっくりきました。で、もう一回、アナアキュをはめて聞いてみると、やはりエネルギー感は強くなるけれど、ちょっとエッジイな感じになります。とすると、うちのアナログラインに関しては、アナアキュの手助けは、あたしの耳に限っていえば、いらないのだなあということが分かりました。ジャズとかをメインで聞く向きには、アナアキュ適用の方が好みかもしれないなあ。これは、もう好みの世界、

 

イ社のA社長も効果については、実際のお手持ちの機器に適用して、自分の耳で判断してと言ってるので、、なるほど、うちのアナログは素のままでよかったのでした、、

 

ということで、アナアキュ無しで次のLPを聞きます。ピエール・フルニエのチェロでドボルザークのチェロ協奏曲。セルがベルリンフィルで伴奏、、、

 

(300円で買った中古なんだが、、)

 

1962年の録音というから、なんとあたしが生まれた年だわ、、とか言いながら、古い録音だから、もわっとした音だろうなあと思いながら、聞いてみると、、 うあ~なんて素敵な音でしょう、、、もちろん盤質はそんなによくないから、プチプチ音は出るけれど、それにも増してベルリンフィルの音がなんて瑞々しい、、実に美しいオケの響き、、、しかもセルの指揮なので、響が明瞭かつ明晰、、重たくないけれど早いし強い、、こりゃ、カラヤンの音とは全く違う、、後のクリーブランドの演奏スタイルと基本同じなのだけど、ベルリンフィルの音色がのっているので、ドライな音ではなくて、ウエットでほのぐらい感じもあって、セルがベルリンフィルを振るとこんなになるのかあと感心してしまう、、

 

フルニエのチェロの音も実に繊細、、太いところは豊かに、、実によく歌うけれでも、ツーマッチではなくて品が良い、、なにしろ音が良い。音楽を堪能しました、、堪能、、

 

20数年後のデジタル録音に比べても、この盤の音の良さは比べようもありません。62年の録音の方が浸れます、、これはすばらしい、、

うちのアナログラインがこんな音で鳴るとは、、思いもよりませんでした。

エージングが効いたのかなあ、、

 

しかし、アナログ、実に良いです!

 

E-800とエレクタアマトールⅢのコンビの音もさらにこなれてきて、エレクタが鳴らすチェロの音の感触は、実にやわらかくて肌をなでられるよう、、、気持ち良いなあ、、

 

 

さて、今晩は何のLPを聞こうか、、

 

 

 

 

 


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