あたしが、はじめて入れたメインアンプがマッキントッシュのMC2600で、こいつのトランスがうなってうなって、大変な思いをした。それ以来、長い間。マッキンは、いかなる場合も敬遠してきたのでした。それでも、近年はMC500とかC34Vとかを貸してもらったりして、だんだんとマッキンの音も悪くないと感じておりました。
というのは、JBL4312があって、こいつをマランツとかSATRIとかで鳴らしていて、音は全く悪くなかったのだけど、刷り込みというのは、恐ろしくて「JBLならマッキンでしょ」という定番図式があたまの中に入っておりますのね(大爆笑)。
ということで、やっぱりJBL鳴らすなら、4312であっても、やはりマッキンで気合いれて鳴らしたいですね。
とか先輩の音もだちに話したりすると、
だって西野さん、前、MC500とかC34Vで4312鳴らして、く~ったたまらんとか言ってたぢゃないですか、、でも、結局、嫁に出したではないですか、、もう手持ちのアンプで鳴らしたらいいぢゃないですかあ、、
と諭されたりする、、
でも、かずま、もっかい絶対マッキンで鳴らしたいの、あたしの何かが変わったので、だから、またマッキンが入ったら、こんどこそしっかり鳴らせると思うの、、、ううん、そうあたし確認してるの
とか性懲りもなく、だれかれに言ってたら、じゃ~しょうがないなあ、使ってないマッキンがあるから、お貸ししましょうと、世界で一番親切な音もだちがプリとメインの使用を許可してくれました。マッキンのC33、MC7270っていう大昔のやつね。
このペアでもって、JBL4312につないで、音楽ソースは、マランツのCDPなどで鳴らしてみました。これが、約3か月ほど前。
(電源はいってなくてすまぬ)
ケーブルは、先ずその辺の赤黒ケーブルとか、電線とかを使います。マッキンとか大昔の機器は、ケーブルとかに、そんなに左右されないだろうと思ってましたらから、、
で、そのときの音は、う~んやっぱり、もこもことして、音はのびないし、ぼわぼわだしこもるし、あ~典型的なマッキンサウンドだわ~と、やっぱりマッキンいらないわ~。あたしは、やっぱりアキュとかが好きとか言ったおったのですが、、
その後、やっぱりちょっとだけでも、ケーブルとかをきちんとしたものにしましょうと、あたしのメインである、インフラノイズ社のケーブルに交換、その上、CDPとかアンプにアキュライザーなどを使ってみました。
スピーカーケーブルに、リベラメンテスピーカーケーブル(5メートルものしかなかったので、長いけれど、これを使う)。C34とMC7270は、同じくリビラメンテのインターコネクトケーブル。インターコネクトケーブルのプリアンプ側には、アナログアキュライザーAACU-1000を挿入します。CDPのアナログ出力にもアナアキュを装着した上、リビラメンテのインターコネクトでC34のAUXに入れます。
で、どうか?
わ~っ。音の様子がものすごく変わりました。さきほどまでの、たなびくかすみや雲は消散して、すっきりのびやかになって、楽器の音がしっかり立ち上がってきます。 交換前は、音全体が団子みたいだったのに、実によくほぐれて、響が実に気持ち良い!
ええっ! マッキンとJBLからこんな音が出るのって、ちょっとのけぞってしまいました(笑)。
でも、これが、「リベラメンテ効果」なんですね(笑)。
ケーブルもそうだけど、この音の変わり様のおおきな要因は、プリとパワー間にいれたアナログアキュライザーだとあたしは確信します。
力で押しまくるというのではなくて、エネルギーがす~っと自然に、スピーカーから湧き上がってくるような感じ。スピーカーが全く自然に無理なく音楽を出してくる感じ、、これは、今までマッキン使っていて経験したことのないフィーリングであります。
そうして、もうひとつの要因は、プリのC33。
しらべてみると、このアンプ、当時のライバルであったマークレビンソンのプリLNP2に負けじとマッキン技術陣が力を結集してつくり上げた逸品とのこと、、
なるほど、音は、実に透明でしなやかで美しのだけど、マッキン独特の色と艶、、そういえば、大昔のステレオサウンド誌の記事で、ウエスギアンプの上杉さんが、マッキンアンプ聞きまくり特集をやっていて、その際、プリアンプで一番気に入ったのは、C33と書かれていたことを覚えています。なるほど、上杉さん好みの非常に美しい磨かれた音ですものねえ、、
そういうもともとの音が、アナログアキュライザーを介してMC7270に行くのだから、当然出てくる音は、C33の基本音調がさらに整音されて鳴るのだから、たまらない(笑)。
しかも、なんとも贅沢に(笑)、マランツのCDPのアナログアウトにまでアナアキュが搭載されているのだから、もう、インフラノイズのアイテムがマッキンの音をあたしこのみに整えてくれます(笑)。
こんな状態で、しばらく鳴らしていくと、音がさらにあたし好みにかわってきました。
それは、スティーブ・キューンのこの盤を鳴らしたときにはっきりわかった、、
キューンさんは、けっこう好きで盤も結構あるのだけど、今回、上のセッティングで聞いて、演奏に引き込まれた、、、
なにしろ、美音なのであります。ピアノの音が美音、なめらか、響がながい、、倍音が長い、、音が良いので、演奏に思わず引き込まれる。
1時間ほどの盤なんだけど、ストレートで聞きました。しかも、音全体にエッジイなところがまるでないので、つかれない。聞き終わって、いいものを聞いたあと癒される、、、さらに、まぎれもなくマッキンの艶とコクがある、、そうして、エネルギーは自然に湧き上がる、、
これがマッキンの音か? うん、間違いなくマッキンの音なんだけど、インフラノイズのアイテムでしっかり整音された、それは音の様子なのであります。もちろん、この前、オーディオ道場で大音量で聞いたMC2300と4350のウルトラパワフルでリアリティに富んだ鳴り方とは全く違うけれど、4312で中音量で鳴らした、スティーブキューントリオは、あの音とは全く違うけれど、あの音が持たない、官能性というか、麻薬的なサムシングをもっていますね、、、これは、すばらしい、、、
マッキントッシュ チューンド バイ インフラノイズとでも言ったらよいかもしれません、、
チューンしたマッキンの音は、玉のアンプも出せない、マッキンしかもたないサムシングがありますね。
しかし、こうなると、もう上のマッキン、譲ってもらうしかないななあ、、ああ、、
ところで、最新のキューンさんのこの盤、気に入って聞いているのだけど、この顔だれかに似てるなあと思ったら、ああ! 大指揮者ジョージ・セルににておりませんか?
キューンのさんの演奏をよく聞いたら、この人でピアノでオーケストラみたいなサウンドを出したいっていう思いで弾いてるぢゃないかって感じましたが、みなさんはどう思いますか?