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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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アキュフェーズ アンプの聴き比べ。E-800のお正月

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お元日だから、朝からオディオやってましたよ。

お正月だから何かしっかりしたもの聞きたいというので、ワーグナーボックスから、ベルナルド・ハィンティクさんが80年代にEMIに録音した「タンホイザー」を聞いてみます。機器は昨年末から通電しているマランツの10モデルのコンビ。

 

さあ、鳴らしてみよっと! う~ん、、、なんかイメージと違うんだよなあ、なんかこ~音が固いというかほぐれてないというか、、何か対策してみましょというので、電源ケーブルをスナーの極太ものに交換。しばらく鳴らしてみると低音がとても出るようなって、弦の音がきれいになったのだけど、2、3時間鳴らしこんでもやはり、ちょっと雑味が入る、、、で、またインフラノイズのパワーリベラメンテに戻してみると、、うん、落ち着きましたが、、でも、やっぱりなんかが違う、、

 

というので、では、アキュフェーズE-800に変えてみることにしました。スピーカーケーブルをつなぎなおして、、

では、聞いてみます。タンホイザー、、、

 

ん~、、E-800の音は、PM-10とは全く違いますね。違う質感。音の密度というか凝縮度というのか、、音楽の隅々まで聞かせてくれますねえ。E-800に比べるとPM-10の音は実にあっけらかんとしてる、例えば弦の音なんかが、PM-10だとす~っと出てくるの対して、800だと、弦の音がどのような過程で(つまり演奏者の気持ちみたいなサムシング)出てくるのが感じられる。つまり、音楽に対する表現力が、ずいぶんと違う。音が粒子の集まりみたいで、それが有機的に絡まって鳴ってるっていう感じがして、思わず、音楽に引き込まれしまいますねえ。

 

歌も、PM-10だと、ちょっと一本調子に聞こえて、声量が上がるとちょっと歪っぽくなるけれど、E-800だと、その辺のコントロールも抜群で、そいういうことは微塵も感じさせない。

 

パワーが高いので低域の厚みや、フォルテシモのエネルギーは、PM-10の方がベターかと感じていたのだけど、こうやってあらためてE-800で聞いてみると、いやあ、800に全くパワー不足ということはなくて、やはり、音の密度が高いので、ぶわ~っと前に出てくるっていうのではなくて、もうすこし深い響をもって出てくるので、ちょっと聞きだとPM-10の方が良く感じられたのかもしれません。

 

こうなると、あらためてE-800の実力にPM-10が負けてるみたいに思われるかもしれないけれど、

昨日紹介したキースのピアノトリオなんかを鳴らしてみると、、PM-10に比べると、、800の音はちょっと引き気味に聞こえる。特に低域、、特にベースの演奏なんかは、PM-10の方が乗れる。総じて、ジャズは、PM-10の方が乗れる感じの音で出てくる、、

 

でも、だからといって800で鳴らすジャズが悪いということではなくて、クラッシック再生のときに感じた深い表現、密度感っていうのは、しっかりあるので、これはこれで、じっくり演奏を傾聴する感じになる。ジャズは、やっぱりマッキンとJBLがあたし好み(笑)。

 

非常にクリティカルに聞いていくと、SA-10の表現力を十二分に引き出してくれるのは、E-800だろうと思えてくる。コンビとしてはPM-10だと思うけれど、少なくもエレクタⅢで鳴らした限りは、やはりE-800に軍配があがりますねえ。まあ、価格も違うのでしょうがないのだろうけれど、、

 

PM-10とエレクタⅢの愛称が非常に良いとは言えないのかもしれません。もともとこのアンプB&Wの800D3シリーズで音決めしているとのことだから、805D3とかつないだら、音の感じは相当にかわると思うのだけれども、、

 

マランツの10コンビに805をつないでキースのピアノトリオとか鳴らしたら、極上の音になると思うけれど、、

 

とうことで、お元日のアンプの聴き比べは、たいそう面白かった(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 


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