地震から早や5年、大きな被害のあった阿蘇地域も、やっと復興なって、崩れた大橋も再建されました。この、大橋を通ってしばらく南阿蘇を行くと、白水水源があります。阿蘇の地下水が湧きだしていて、その水は、ほの青くかがやき、透明で、見てると思わず引き込まれそうな美しさ、、、
写真では、しっかりその感じをお伝えできなけれど、まあこんなふう、、、
さて、マランツPM-10でB&W805D3を鳴らしています。
先回の記事で、音はとても好ましいのだけど、たまにドライな感じがするときがあると書きました。
また、内外の評価をネットとかで見ると、とても美しい音なのだけど、ときに「筋肉質」な部分が感じられるとかの記事がある。総じて、とても良い評価なのだけど、音質については、艶とか、なめらかとか、美麗さとかいう語彙は使われていない。ざっくり言ってしまえば、アンプとしての機能性能は言うことないのだけど、音質的には、「もうひとつ」という評価が一般的みたいです(笑)。
しかし、今うちで、PM-10で鳴らした805D3の音は、上の白水水源の水のような音の様子となっているのであります。
上に書いたような評価と、あたしが先に感じていた、ちょっとしたドライなというか粉っぽいさ(笑)とかいったものが、長時間鳴らしこむことで、うちでは、すっかりなくなって、代わりに白水水源の阿蘇伏流水のような、清らかで、、一種心地よさをかんじさせるクールネスでもって、しかも総じて、実になめらかな質感でもって、今鳴っているのであります。
ほら、季節はちょうどいまごろで、春が終わって、ちょうど初夏の入り口みたいなころですよ。特に朝は、気温もちょっとクールだけど、そのうち太陽が出てくると、実にクリスプでさわやかで、そのうち、気持ちの良いそよ風が吹いてきて、なんともいい気分、、、 PM10と805D3が鳴らす音楽は、ちょうどそんな感じで聞かせてくれます。その感じが、ちょうど白水の水みたいな様子にとても近いと、あたしは感じたな、、、
もちろん、PMー10をポン置きで使っているのなくて、電源は、200V→100Vのステップダウントランス、ケーブルは全てインフラノイズのリベラメンテ系を使用。SAー10には、バランスアキュライザーBACUー2000を介して、デジタル信号を整音。こういう対策が、上の白水水源様の音の形成に貢献していることは間違いありません。
B&W805D3については、リベラメンテスピーカーケーブルを2本(合計4本)使ってバイワイヤでドライブ。スタンドは専用スタンド。中は空洞になっていて、ここに砂とか詰めると、さらに良く鳴るとか言われているけど、うちでは、何もしてない、そのまんま。スタンドの下には、アコーステックリバイブのクリスタルの粒を充てんした、クリスタルボードを使用。ポジショニングは、この2週間ほど、スウィートスポットと感じられところまで詰めております(笑)。
先日のあたしの師匠とも言える、音もだちが、805D3の音を聞きいくよというので、早朝からシステムをあたため置きました。
音もだちが来たのが、お昼ごろだったので、4時間ぐらい通電していたでしょうか、、
では、さて聞きましょうと、先ずは、音だちがお好きな、ボーカルもの、、続いて、ジャズでピアノトリオをいくつか、そうして、ショスタコーヴィッチのバイオリン協奏曲。リサ・バティアシュビリさんで、伴奏がサロネン先生とバイエルン放響。
聞いて、音もだちがうなっています。う~ん、このサイズで、こんなに低中域がでるのは、すごいし、なにしろ音場が広い、、そうして、高域の透明感は、前のダイヤモンド802よりいいかもしれませんね。 なにより音の透明感というか、美しさというか、、うちではこういう音はでないなあと==しきりに感心しています。
さらに、聞いてて、気持ちよくなってしまって、思わず、うつらうつらしてしまったと笑っておる、、、
PM-10がスイッチングアンプ(デジタルアンプ?)だからと言っても、実力発揮するためには、少なくとも2時間以上のウォーミングアップが欲しいと思います。週末は、通電しっぱなしがベストだと思います。また、このアンプ、ディスプレイモードは、「全切」にすることが肝心! アンプ内部のヘッドフォン回路とか、いろいろな電源を切るPURE MODE設定ができるので、このMODEにしておくのは、言わずもがななんだけど、音量数値などのディスプレイを付けているときと、切ったときの音質の違いは明らか! 切らないと音が濁る、、、
このアンプつかっているご同慶、PURE MODEをONにして、さらにディスプレイを切らないと、清らかな水が、ちょっと濁るよ(笑)。
マランツのプリメインとかCDプレイヤーとか、これまで、つかずはなれず使ってきたけれど、あたし的には、やっぱりサブシステム用だよな~ぐらいの常にセカンドレーテッド機器で、そのようにしか使ってこなかってけれど、、今回、PM-10をじっくりつかってみて、いやいや、そんなことは全くなくて、アキュフェーズのアンプとは、全く違うコンセプトで作られていて、その音質は、アキュのそれを全く違う、マランツ独自の音世界を構築していたことが分かりました。そしてその音は、アキュと比較しても一歩も引かない。
特に、B&Wのスピーカーとの相性は、とても良くて、、これは、もうシステムコンポ(笑)みたいなかたちで理解しても良いかもしれません。でも、決してキラキラ、チャラチャラした音ではなくて、言わば、木漏れ日のような照度でもって、、あまり、明るくもなく、暗くもなく、ちょうど良い塩梅、、、
何を聞いても、良い音で鳴らしてくれる(笑)。でも、あたしが一番よく聞く、ジャズ(特にヨーロピアンジャズ)とかクラッシックは、とても心地よく鳴らしてくれます。特に大編成のオケものが、もちろんスピーカーサイズの限界はあるものの、広大な音場の中に、音楽が展開していくのを見るのは、本当にここちよい(笑)。さわやか、すがすがしい風が、肌をなでるようなこころもち、、ちっともうっとおしくない。こういう音経験は、あたしのオディオ馬鹿一代ライフの中でもはじめてのこと、、
PMー10は、ポン置きでは、実力を発揮できないと思う。丁寧に追い込まないといけない、、、、
これは、いいアンプだ、、、とあたしは個人的に思う、、故村井先生が、大変高く評価されていたけれど、そのことが、よくわかった、、
週末もPM-10とB&W805D3のコンビで音楽を楽しみます。