お隣がリサイクルやってて、いろいろなものが敷地内に置いてあるのだけど、ときどき、大昔のオーディオ機器が置いてあって、おお!めずらし~とか言って見せてもらうことがある。
さて、先の連休のはじめ、ちょっと目にとまったものがあったのです。木でできた小ぶりのスピーカー。
正面がグリルになっていて、なにやらただならぬ雰囲気をただよわせている。隣のおじさんはいなかっただけど、どんどん敷地に入っていって、なんだこれとまじかに見る。するとグリルの下にSansuiのロゴがある。おお!サンスイ。 古いスピーカーに間違いはないのだけど、とてもきれいで、グリルが外せないから、ちょっと横から見たりして、内部を確認すると、ユニットも傷ついてないみたい。さて、裏面を見ると、SP-30とシリーズ名が記してあって、16センチフルレンジとツィターの2WAY構成と書いてある。
うわ、もしかしたら、JBLのLE8Tを入れて、格子模様のスピーカーを出していた頃と同時期のスピーカーかもしれない、、と思ったからたまらない。もし、音がならなくても、箱だけでも、手持ちの16センチフルレンジを入れて鳴らせばよいし、箱だけで使えるかあと、いうことで、ちょうど仕事から帰ってきた おじさんに、ね~これ1千円で売ってよ~と言うと、いいよ~ただであげてもいいよ~、だってゴミだよ~と笑うのだけど、いやいや、もしかしたらお宝かもしれないから、まあ1千円で、、ということで、交渉成立したのであります。
さて、デノンのプリメインがあるので、これに繋いで音が出るかどうか確かめます。音源はミュージックバード。
どうか? おお! ちゃんと音が出ますね! しかも、雑音とかビリつきとか何もなく、全く問題ない!
少しボリュームを上げても、きちんと音出ます、、
早速、ネットで調べて見ると、サンスイ SP-30について調べてみると:
69年から70年ごろ作られたスピーカーで、なんと16センチのフルレンジは、「アルニコ」! ツィターはホーン(テクニクス製らしい)を使っていて、同系にSP50、25とかもあったらしい。
しかし、なにしろ、あたしが、まだ小学生のときに作られてスピーカー。ひろってきた、となりのおじさんによると、家の中で大事に保管されていたみたいということなので、内部の損傷がほとんどないみたい! これは、このままでも十分使える!
実は、ちょっと前に、なんちゃってアナログシステムを作っていて、上のデンオンのプリメインやら、オントモムックの付録フォノイコやらSATRIのフォノイコやらを使って、ALRジョーダンの小型SPを鳴らして、LPの音を楽しんでいたのだけど、これは、もしかしたらいけるかもと、
サンスイSP-30に交換してみました。
手持ちのスタンドにスチールのインシュレーターをはさみ、しばらく鳴らしていくと、いやいやいやいや、、これは、悪くない!
いや、いいです。ALRジョーダンのような、太い低音は出ないけれど、澄み切った高中音がすばらしい、、、なんだろう、やっぱりアルニコだからなんだろうか、、さらに鳴らしていくと、いい感じで部屋中に音が浸透していく、、16センチというサイズが部屋にちょうどいいのだろう。805も構成としては、16センチ 2WAYだから基本的には同じ、、
なんといっても、この時代のジャズのLPが良い、ロリンズ、ズート、、低域はものたりないけれど、中域がとても厚く、美しく伸びるので、ご機嫌なんであります(笑)。いや、これは、すばらしい! そりゃB&W805D3に比べたら、だいぶ違うけれど、40年以上の前のSPが
こんなにいい音でなるのには、正直驚きました、、、
ミュージックバードでクラッシックを聞いてみると、これも悪くない、、やはり高い音がとても澄んでいて、のびやかで、もちろん低音は弱いけれども、全体のバランス的には、全く問題ない。
結局、朝セッティングして、夕方まで、SP-30を鳴らしておりました。
夕方、いっぱいやりながら、SPー30を柱にした「なんちゃってアナログシステム」で聞くジャズは、もうほんによか~。
なんだろうなあ、、ゴミ置き場から、あたしを呼んだのだなあ、、もう一度あたしを鳴らしてくださいって、、きっといい音で歌いますからってねえ、、そうして、実に美しくあたしの部屋で、もう一度歌いだした、 あたしは、正直、感動した、、、