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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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シベリウス バイオリン協奏曲、、、

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このところ、リスニングバディの老犬「ソラ」の体調が思わしくなくて、お茶の間の自分の部屋(カートのことだけどね)で寝ているときがおおくて、

 

いつもなら、必ず一緒に夜は、音楽室のソファに寝そべって音楽を聞いていたのだけど、今週は、それぞれの場所で夜を過ごしていたのでした、

 

でも、昨日は、久しぶりにヨタヨタと音楽室までついてきてくれて、一緒に音楽を聞いた、、

聞いたのは、これ、、

 

バティシュヴィリさんのバイオリンは、ショスタコーヴィチの協奏曲がとても良かったので、その流れで、ちょくちょく聞くようになったのでした。

で、この盤のメインは、チャイコフスキーだと思うのだけど、あたしとしては、シベリウスがおもしろかった、、

 

おもしろかったていうのは、含みがあるでしょ、、あたしは、シベリウスは大好きで、特に交響曲はお気にいりで、ベルグンド盤、カラヤン盤、バーシュタイン盤など、有名どころは、ほとんどありますのね。それほど、好き、、だけども、バイオリン協奏曲は、いつ聞いても、なにかわからない、ぐっと入り込めない、、まあ、好きぢゃないっていうことかなあ(笑)。

 

だけど、今回、バレンボイムさんがドレスデンのオケとバックをつけている、この盤を聞いてみたら、なるほど、やっぱりシベリウスの曲だなあと思った。

 

この曲の出だしっていうのは、バイオリンのソロが、シベリウス独特の沈鬱で暗い旋律を弾いていくのだけど、この盤のバレンボイムのオケがとても良くて、あたかも、真っ暗な空を、ときどき黒い雲の切れ目から見える星をたよりに、まるで幽霊のように、ふわふわとたよりなく、浮遊するような、そんなイメージが浮かんできました。 あ~この暗さと重さは、まさにシベリウスと、出だしから納得してしまう、、、

 

このところ、CECのベルトドライブトランポートとMYTEK 192DAC(ワードクロック付)、PM-10で805D3を鳴らしているのだけど、この盤は、とても良い音で鳴った、、実に自然にオケの音が展開して、音場も広大、、、その中で、バティシュヴィリさんのソロが、自然にのびやかに鳴るから、たまらない、、録音がいいんだろうなあ、、まるで生の演奏を聞いているような感じ、、

 

最近のうちのメインシステムの音は、全く悪くなくて、音楽に没頭できますねえ、、 特にCECの大昔のトランスポート TL-1Xが音の良さにつとに貢献していると思う。最近の機器、TL-3Nもあるのだけど、音の自然さやのびやかさ、低中域の厚みというのは、TL-1Xがあたしの耳には、ずっと心地よい、、、

 

805D3が鳴らす音は、タンノイみたく、どっしりして、厚みがあって、腹にひびく低音が出るなんてことは全くなのだけど、全体的に細身であるけれど、高中域の美しい響きと高解像度、過不足のない低域、、全体のバランスの良さ、、あたし的には満足な音、、

 

さてこの盤の演奏、、2楽章までは、重厚なオケとバイオリンの演奏がとてよかったのだけど、最終楽章のアップテンポは、ちょっとオケが重いなあと、あたしは思った。もっと、リズムをかちっとたてて、細かい部分まで切り込むような伴奏だともっと良いと思ったけれど、それはバレンボイムさんのスタイルではないんでしょうね。でも、フィナーレはなかなかよかった。

 

この曲、フィナーレがとても難しいのぢゃないかと、いつどの演奏で聞いてもあたしは思うな、、

最後のオケのとの掛け合いは、ほんとに難しそうだ、、、この盤は、なかなか重厚な感じのフィナーレ―で納得感はあったけれど、もうひとつ何か足りない感じがした、、

 

でも、全体的には、この盤とても楽しめた、、

シベリウスのバイオリン協奏曲、、

音もだちでお勧めの盤があったら是非教えてほしい、、

 

「さて、おいおいおまえはどうだった」

 

と横で寝そべる老犬に聞いても、犬はぐ~ぐ~ただ気持ちよさそうに寝ておる(笑)。

あと、何回一緒に聞けるかわからないけれど、できるだけたくさん、一緒に「マイリスングバディ」と音楽に浸れればいいな、、、

 

とか、思いながら、犬をかかえて寝床にあがる、、、


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