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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ほんとにいい音とは? 

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先週末、ひさしぶりにオーディオ道場にいって、さらに進化した「音」を聞かせてもらいました。

 

で、今週も、あいかわらず、あたしは、仕事から帰って、夕方、きままに音楽を聴いております。平日は、取り扱いが楽なロジャースシステムでね、、、

 

こちらのシステムなんだけど、LS3/5 Aの音がもともと良いのだろうけれど、インフラノイズのアイテムを使った効果で、音がほんとにここちよくなってきている。

 

ヴォリュームアキュライザーもUSBダンパも、やはり、一定期間のエージングを経ると、さらにその効果が増すようで、以前は全くでなかった、豊かな低音、、音場の広がり、、音全体の柔らかさ、、しなやかさ、、、聞いていて、ほんとに気持ち良い音調になった。夕方、一杯やりながら、このシステムでジャズとか、クラッシックを聞くのは、あたしの目下のハッピーエストモーメントなのであります。

 

さて、この間、道場のアトリエで片山マスターのいれてくれたコーヒーを飲んでいると、土曜日の午後ということもあって、わらわらと常連の皆さんが集まってきて、もちろんオーディオの話になった。機器、セッティングなど、いつものオーディオの話はとっても楽しかった。

 

さて、その中でいい音とは何かという話題になったので、やれヴィンテージが良いとか、セッティングが大事とか、各人の意見が飛び交った。あたしは、こういうときは、ふんふんと皆さんのご高説を、そうだなあ、そういうこともあるなあと、うなずきながらもっぱら聞いている。そのうち、片山マスターが驚くべき発言をした、、、

 

「いい音とはね。無音のことたい、、、何の音もないこと、これが一番良い音たい!」

 

とまるで禅問答のようなことをいうので、みんな大爆笑! 

 

で、一体ど~いうことなのと聞くと、、

 

「みんな物理的に出た音がいい悪いと言いよるばってん、結局、一番いい音、つまりは、自分が求めてる音というのは、頭というかこころの中にある。いい音のイメージがある。そのイメージに物理的に近い音が出たらいい音と言うばってん、自分の中にある、イメージ通りの音に、限りなく近づくことはできるけれども、永遠に現実化できない。つまりは、自分の中にある音が、最高の音ということたい」

と笑っている、、

 

みんなは、なんだか、わからんな~、まあ、いつもの片山節かあみたいな感じで、そのときは聞き流したのだけど、

 

そうして、みんなは、道場のメインホールに移って、超ど級システムのすんばらしい音でジャズやクラッシックを聞かせてもらった。ふつ~の家庭では、絶対に実現できないだろう、「音」で、音楽が鳴った、、、すばらしい!  

 

で、このごろ夕方、ロジャースシステムで音楽を聴きながら、上のマスターの禅問答みたいな話を思い出しては、考えている、いい音っていった何だろうか?

 

 

作曲家は、楽器がなくても、自分の頭の中になった音楽(音)を譜面に書きつける。あたしらだって、

例えば、クラッシック好きだったら、ベートベンの英雄シンフォニーとかだったら、部分的でも、頭の中で鳴らすことができる。頭の中で鳴っている音を、こんな音にしたいなあと意識すれば、補正することもできる? 少しはできるかな、、 片山マスターは、こんなことを言ってるのかな?

 

今聞いてるロジャースの音は、いい音? 悪い音? いい音に決まってます。だってこんなに音楽を心地よく鳴らしてくれるのだから、

 

もちろん、道場の超ど級のシステムの迫力、音場、美麗さとは比べようもないけれども、あたしにとっては、LS3/5 Aの再生音は、全く文句はないもの、、、

 

B&W805D3の音は、ロジャースのそれより、もちょっと精緻で、広がりもあって、こちらも、あたしにとっては、少しキャラ違うけれども、とても良い音、、、

 

もちろん、道場のあの音とは、比較にならないぐらい、コンパクトサイズではあるけれど、いろいろな音楽を聴いて、また、楽しいのである。

 

昨日のこと、YOUTUBEで、オーディオ動画を発信しつづけている、NY在住のSゴッテンバーグさんの番組「Audiophiliac」を見ていたら、いい音ってなんだろうというテーマで語っていた。「長年オーディオを続けて、今の音がベストだと思う。機器の高い安いに関係なく、自分のベストの音を醸し出せるようになった」というようなことを言っていた(笑)。

 

これまでいろいろな機器を使ってきて、どう考えても8畳部屋には、ミスマッチだろ~というマッキンのXRT20やB&W802を無理やり押し込んで鳴らしたりしていて、オディオファンとしては、機器をあれこれ扱って、最高に面白い時期であったけれど、、音楽が楽しく聞けたかというと、答は即座に「否」であります。 

 

部屋のサイズにあったスピーカやアンプを入れて、すこしづつ追い込んでいって、自分の好みの音にもっていくということが、「音楽を聴くオーディオ」にとっては、一番大事なことだってことが、20数年オディオをやってきて、やったわかったなあ。

 

「いい音とは、無音のことたい。自分の頭とこころの中で鳴っている、その音のことたい!」

 

という片山マスターの言葉が、、、何かとても説得力をもって響きます。

 

 

 

 

 

 


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