もうひとつ、道場で修理が終わって、もどってきたのが、このプリメインアンプ
この前倒産してしまったONKYOのINTEGRA AE817EX。
調べてみると、80年代後半、バルブの最中のアンプで、あたしはよく知らないのだけど、オーディオ各社が798とう価格で、超ど級のプリメインアンプを売りまくった狂乱の中の一台らしい。
実は、7,8年前に中古で入手して、会社の放送用として使っていたのだけど、しばらく調子が悪かったが、全くダメになったのが、今年の春ごろ。以降ほっておいたのだけど、今回道場で修理してもらいました。
で、事務所にだれもいないすきに、オントモキットで自作したフォステクスの8センチフルレンジスピーカーを鳴らしてみました。音源は、IPadでSpotifyを受けて、ジャズとクラッシックなどなど、、、ケーブルは、近くの電気屋で買ったもの、スピーカーケーブルには、ふつうの電線、、
さて、音を出してみると、8センチフルレンジだけに、定位がぴたっときまって楽器の位置とかかたちとかが、しっかり出てきて、とても面白い。
もちろん低音はそんなに出ないし、FA50ESとBR1みたく、繊細で美しい音ではなくて、やや細身ではあるけれど、中高域はしっかり出て、ちょっと高域にざらっとして感じがあって、なにかこうタンノイのちりめん感と似ていて、、好ましい。
無料サービスのSpotifyは、曲の途中でCMが入るけれど、ストリーミングはBGM的には聞かないので、そんなに気にはならないです。まあ、IPadのヘッドフォンアウトとの接続だから、すごい良い音なんて期待はしてないけれど、実際、この簡易システムから出てくる音は、う~ん文句ないんですよね。
AE817EX、重さが約20キロで、結構重たい。でも、FR50も同じぐらいの重量です。この時代に作られたアンプは、なにしろ投入された物量がすごい! AE817EXの音は、FR50に比べると、ちょっと落ち着いた、どっしりした音、、、BR1を鳴らしてみると、だいぶ印象は変わってくるんだろうけれど、しかし、どんなスピーカーをつないだとして、それなりに「文句の無い音」で鳴らしてくれることは、間違いないと思う。
ん~む、、、今回、2台のアンプの修理代とモニターオーディオのBR1で、トータルが約4万円。2、3か月分のおこずかい程度で、ものすごく徳した感じ(笑)。
しかし、今回あらためてオーディオってあらためて面白いなあとおもった。20数年前に作られたアンプだって、しっかりメンテしたものなら、今使っても、とてもいい音で音楽を鳴らしてくれる。特に、FR50とBR1のコンビの音は、驚くほど良い音だった、、、ロジャースLS3/5の落ち着いた音とは、だいぶ違う、、、ちょっと華やかだけど、解像度が高く、低域もしっかり出し、音場が実に広い、、アンプとあわせてときの高域のちりめん感は、タンノイと似たところもあり、、やはり英国の音だわ、、LS3/5は、この辺はちょっと落ち着いていて、むしろ生音の雰囲気に近いものがある、、、そういえばBR1はモニターオーディオ社の製品だから、モニターライクなのか、、、
しかし、この昔のアンプ2台、、ほんとに音が良い、、、
で、気づいた、、、このふたつのアンプ、どちらも、ふつ~のボリュームを使っているし、なんとリモコン機能もないのでした、
そしたら、、インフラノイズのボリュームアキュライザーVRA-7を装着できるぢゃないか!
素のまんまで、これだけいい音がするんだったら、 VRA-7を付けたらどうなるか?
聞いたみたいと思わない? 是非聞いてみたい、みたい!
ということで、またお店に、VRA-7を2個注文した。届いたらすぐ、装着ぢゃ!
そしたら、またどうなるか、ここで書いていきたい、、それまでは、素のまんまで鳴らしこみぢゃ!
そんなにお金を使わなくても、音楽をいい音で聞けるシステムを作るっていうことは、「こだわり」を無くせば、すぐにもできるっていうことが分かった。
でも、そこに至るまでは、オディオ狂乱の時代があったのも事実で、、オーディオ道場の片山マスターがいつもいうように、、
「その境地に至るまでの、道はながくけわしい」
至言です、、、、
こんなことをやってるあたしを見て、天国の村井先生は、苦笑されていることだろうなあ(笑)。