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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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遠い遠いオーディオの記憶④ 東芝のステレオで聞く、、、 

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さて、うちにずっとあったステレオ。あたしが、放送を聞くぐらいで、後は放置状態であったこの機械、、、もちろんプレイヤーが内臓されていて、オートチェンジャーとかの機能も盛りだくさんで、今から思えば、結構高価なものだったのだろうなあ。でも、昭和のそのころ、ステレオで音楽を聞くっていうことが、文化的な「たしなみ」みたいな感じであったから、月賦(これも昭和言語だな)で、見栄っ張りだった母が購入したのだろうと思います。

 

さて、チューナーも内臓されていたこのステレオのプレイヤーが動くかどうか、、、

母が言っていた映画音楽全集、、、これは相当なボリュームで、本棚の一面を全て占拠するほどでありました。その中から1枚取り出して、おそるおそるテーブルにのせて、アームの針をおろす、、、しかし、切替スイッチとかも、小学生なのに、よくわかったなあ(笑)。まあ、ともかく、この当時の機器って、操作は超シンプルだったということなんでしょうね。

(こんな感じでしたね。映画音楽全集) 

 

で、音が出た! しかも、ちっとも悪くなかぅた。もちろん、親戚のお兄ちゃんのステレオの音みたく、「超ハイファイ」ではなかったけれど、ちゃんと聞けるレベルではありました。は~これなら、しばらくこれで聞けるなあとあたしは思ったのでありました。 お兄ちゃんのステレオより、うちのは、20年ぐらい前のものだったようです。

 

とういう訳で、先ずは、映画音楽全集のLPを片っ端から鳴らします。この全集、単品でなくて、講談社とかそういう大書店の企画ものみたいで、レコードだけぢゃなくて、収録してある曲それぞれの豪華解説本がついておりました。音楽を聞きながら、解説を読むのが面白くて、しかもその中には、録音風景の写真とかもはいっていて、、あたしがオディオ関係の記事はじめてを読んだのは、その解説本でしょうか、、、

 

映画音楽だけぢゃなくて、ライトクラッシック(名曲集)なんていうレコードもあって、こちらもよく聞いた。

カーメン・ドラゴンっていう人の指揮のレコード集で、ズッペの「軽騎兵」なんてのを初めて聞いたのもこれでした。

 

この人、どういう人か、今回、調べてみたら、「アメリカの指揮者、作曲家、編曲家でテレビとか録音で活躍した人」だったとのこと、、

だから、あたしが生まれてはじめてステレオで聞いたクラッシック音楽は、この人の指揮によるものでした。上の映画音楽もカーメン・ドラゴンのLPともステレオでした。左右に音が広がって、なかなか気持ちの良い音でした。

 

スピーカーは、キャビネットと一体型でありましたが、なんと、20センチ2WAYであって、アンプにはトンコンもついていて、いろいろ音をいじったこともあります。

(こちらは、ビクター製だけど、こんな感じでチューナー内蔵でした) 

 

当時、ステレオの針は、時期がきたら交換しなくちゃならない==なんて基本的な知識は全くなかったから、全く何にもせず、あったままの状態でレコードをかけていました。針先のクリーニングなんて、考えもつかない、、レコードは、ベルベットのクリーナーがあったから、ときどきはほこりをふいていたけれど、、いやあ、今考えると、実にてきと~(笑)。でも、当時は、みんなそんな感じで、てきと~に扱っていたんぢゃないだろうか、、今みたくゼロバランス、、針圧、なんて、、こだわっていたのは、相当なマニアだけだったんぢゃないだろうか、、なにしろ、その当時は、みんなレコードで音楽聞いてたんだから(笑)。

 

その他にも、面白いレコードがあって、多分、このステレオを買ったときにおまけでついてきたのだろうけれど、「これがステレオだっ!」みたいなのがあった。 駅の音とか、SLの音とか、その当時の生録集でした。そのレコードを聞くと、たしかのステレオでしか得られない臨場感があるものだから、あたしは、そのレコードを繰り返し聞いては、う~むまるで本物みたいだ、まるでほんとに、そこにいるみたいだと感動してました。

 

そんなこんなで、今から思えば、その東芝の古いステレオが、あたしの本格的オディオ機器のことはじめだったと言えますね。

 

このステレオは、あたしが高校を卒業するぐらいまで、動いていたけれど、あたしが大学に入って、帰省したら、無くなっていました、、

 

(つづく) 

 

 

 

 

 

 

 

 


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