職場がほとんど開店休業、あたし一人で電話番。だから、動画みながら時間をつぶしているという、なんとも理想的な勤務状態なのであります(笑)。
で、大昔のテレビのコマーシャルだけを集めた動画とかがあって、これが結構はまる。
中学生とか高校生のときに見てたコマーシャルには、結構覚えているものがあって、そいつらをつらつら見ながら、あの頃は、こんなことしてたなあとか実にノスタル爺になっているのでありました。
平和な中学校から、過激な高校生になったかというと全くそんなことはなくて、郡部の普通高だったので、みんなおだやか~で、まあいい意味での田舎ののんびりした高校でした。
通学は、自宅から学校まで片道10キロ、往復20キロを、毎日自転車で通学してたから若かった(笑)。しかも全くきついなんて思ったこともなかった(笑)。
そうして、あたしのクラス=1年2組には、洋楽好きの少年少女が結構いて、LPの貸し借りが盛んでした。なにしろ、LPは当時2千円以上(2枚組だと4千円ちかかった)だったから、買いまくるなんてことはできなくて、いきおい音楽好きの仲間で盤の貸し借りして、カセットに録音して聞いてましたね。あの頃は、カセットデッキは、FMでたまに放送されるロックのライブとかを録音したりして、必須アイテムでした(笑)。もちろんチューナーもね(笑)。
で、ある日。友達からLP携帯用の袋(ほら、LPってサイズがデカかったから、ふつ~のバッグぢゃはいらなかったのですよ。もちろん学生カバンなんかにははいらなかった)から取り出したのが、これだった。
ホテルカルフォルニア。リリースされたのが、1977年で、あたしが高校に入学したのが、78年だったから、ちょうど日本中でこの曲がはやっていた頃かな、、FMでも良くかかっていたように記憶しています。
あたしってば、この頃は、ブリテッシュハードロックとプログレにはまっていて、ソフトでおしゃれな(当時はそう聞こえた)「ホテルカルフォルニア」は、悪くないとは思ったけれど、すごく好きという訳ではなかったな。ギターの間奏もきれいなフレーズでツィンで弾くんだけど、早引きぢゃないし、テクないなあなんて「当時」は思ったのでした。
だから、友達が、この盤の貸し借りをしているの見ても、あたしは、特に興味がなくてFMでエアチェックしたもので全く満足していて、繰り返し聞くっていうことでもなかった。
しかし、この曲、あたしらが、高校卒業して、成人して、社会人になって、子どもとかできて、いよいよ定年近くになって、毎年、何度か、どこからか聞こえてきたのでした。
それほど曲としての魅力があるのでしょうね。
たしかに、ギターのフレージングなんかは、実にすんばらしく美しいと思うし、曲の良さは歳を重ねるごとにしみてくる、、まさにこういうのを「クラッシック」って言うんだろうなあ。
ビートルズの楽曲も、同じような意味で「クラッシック」ではあるのだろうけれど、イーグルスのこの曲と比べると、70年代後半のあの時代とアメリカ西海岸っていう状況から生まれたこともあって、曲の醸し出す雰囲気は、全く違うと感じます。
還暦を超えた今でも、「ホテルカルフォルニア」を聞くと、1年2組の教室で、友達が取り出した、ヤシの木とおしろの写真のジャケットを思い出します。あれは、だれがもってきたんだったけ、、
あれから、40年以上も過ぎたのか、、
動画で見る当時のコマーシャルの映像は、ぼけてたり、ちらちらしてたり、古さを感じるんだけど、この盤のあたしの記憶は、まだまだ実に鮮明なのです、、