先週は、なにしろ、コロナ感染で仕事が開店休業。あたし一人が事務所で電話番の１週間でありました。
まあ、暇なので、ネットで動画をいろいろ見ておりました（ないしょだよ）。
夏は心霊動画ですずしくなろ～とか思って、関係動画をいろいろ見ていたのだけど、こういうのって、「廃墟と心霊」がセットになってるのがほとんどで、たくさん見てると、こちらのメンタルが荒廃してくるようで、いやいや、こんなのずっと見てたらいけないなあと、ちょっと何か音楽関係のものを見てみることにしました。
オペラの動画とかあるのかしらんと思って検索したら、いや～これが結構あるのね～。
で、おどろいたのは、フルトベングラーがウィーン国立歌劇場でやった「ドンジョバンニ」の記録映画が全編アップされていたことでした。
冒頭、巨匠が指揮台にあがって、序曲を開始するお姿が出てきて、これは、すごい！
ちょい見のつもりだったけれど、ぐんぐん魅了されて、結局、２日に分けてすべて見ました（笑）。
なにしろウィーンフィルの演奏と歌手がとてもよかった。
オケの音は、美しいと同時にがゴリゴリした感じがあって、特にベースの音とかが実に深くて、、もちろん美しいところは実に美しいのだけど、全編に緊張感があふれます。
そうして、何よりあたしは、フルトベングラーの音楽に、ものすごい「グルーブ」があるなあと感じました。重たいっていうより、深いというのでしょうか、、 聞いててあたしの頭にうかんだのは「フルトベングラーのグルーブ」でした。
「グルーブ」っていうのを定義しなくちゃ話にならないかもしれませんが、リズムの歌わせ方っていうか、あたし的には、演奏・音楽にぐいぐい引っ張られる感じがあること＝＝がグルーブだと思っています。実際に楽器を演奏したり、ライブをしたりする人だと「ああ、あの感じね」って難しく考えることなくうなづいてくれると思います。
さて、調べてみると、この映画１９５４年の演奏を撮影したものだそうで、この後、すぐ巨匠は他界。だから、この作品は最晩年の映像。動画には日本語の字幕がついていて、じっくり音楽とあわせてストーリも把握することができましたが、、
ドンジョバンニは、極めつけの女たらしの極悪非道人の金持ち貴族で、人は殺してしまうは、女性にふらちなことをするはで、、最後の最後まで、皆さんに悔い改めてよって言われても、悪を貫くという、、まあ、なんというか、今の映画だったらR18とか指定されるぐらいの、実にこの不埒かる破廉恥な内容なんでありますが（笑）。
字幕では、結構暗い・悲惨な場面でも、モーッアルトの音楽は、あたしの耳には、明かるく美しく、明るい感じがするんですよね。もちろん、最後にドンジョバンニが地獄の猛火に落ちて言うところは、ものすごい迫力と不気味な音楽がご～ご～となって内容と音楽がびったり合ってる感じがしたのだけど、
その他のほとんどは、あたしの耳には、内容と音楽が少し離れてるように感じたのでした。モーッアルトが意図的にそういう作り方をしたのか、当時のスタイルとしては、そんな感じで仕上げるのがふつ～だったのか、、ワーグナーとか聞いてると、ストーリーと音楽の内容は、びったり合ってる感じがするのだけど、、
しかし、この映像を見終わってフルトベングラーって、ものすごいグルーブで演奏してたんだな～とほとほと感心してしまいました。もっと巨匠の音楽を聞いてみたくなりました。
さて次の日も、、電話番。暇つぶしにいろいろ検索していると、
「伝説のめんたいロックバンド ２０１０年 ＳＵＮＨＯＵＳＥ再結成 ドキュメンタリー」
という動画を見つけました。
７０年代博多で結成された伝説のバンド ＳＵＮＨＯＵＳＥが２０１０年、オリジナルメンバーが還暦になるのを記念して再結成したときのドキュメンタリー。
あたしも、若い頃はロック小僧だったので、ＳＵＨＯＵＳＥっていうバンドがあって、ギタリストの鮎川誠氏がいたぐらいのしか知りませんし、実際聞いたことは一度もなかったし、興味もなかったのだけど、あたし自身が今年還暦っていうこともあって、１０年前に作られた作品だけど、見てみましょ～とクリックしたのでした。
（つづく）