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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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シベリウススピーカーの位置調整!

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だからあ~、シベリウスの音がさあ~、、なんかこ~すかすか~ってして、ちっとも面白くない訳ですよお(ため息)。

なんとかしなくちゃな~とあせって、思い出したのは、このスピーカーの設計者であるヘンリー・ラブグローブさんがアップしているシベリウススピーカー関係の動画。その中にセッティングについて語っているものがあったこと、、、

 

さっそく確認すると、あったあった、、で、内容をまとめると、「音を出しながら、上下左右方向に細かい位置調整を行い自分が最も好ましいと感じる音になるところまで追い込む」でした。まあ、これは、スピーカーセッティングの基本でありまして、特にあたしの部屋みたく8畳の小さな部屋だと、この基本的な調査が最も大事ですよね。

 

まあ、オーディオフィリアクのゴッテンバーグさんも、お金がかからない最も効果的なスピーカーセッティングとして、全く同じことを言ってましたね(笑)。

 

でまあ、ともかくやっみましょ~と、昨晩からシベリウスの位置調整、、、

いや~、ちょっと一杯やっちゃってるもんだから、そのうち何が何やらわからなくなってしまったけれど、いやいや、こ~ややこしい調整は、ほろよい気分の方が、細かく悩むなくて良いです(笑)。

 

で、過日聞いて良くならなかったジュリーニのブラームスの4番をかけながらスピーカーを動かします。 

 

両スピーカーの感覚を広げると音場が広くなると、設計者が言っていたので、今回こころもち、先ずどちらも左右に動かして間隔を広げます。その上で、各スピーカーを前後に細かくうごかします。 

 

すると、不思議なことに、ある位置で低中音が前よりずっと出てきます。おっ、この辺かな、、、とか言いながら、さらに追い込んでいきました。

 

こんな地味な作業を40~50分ほど続けると、、あらら、音の様子がずいぶん変わりました。少なくともスカスカという感じはなくなって、音に豊かさが出てきて、ブラームスの音もだいぶそれらしくなってきた(笑)。

 

では、お気に入りの内田光子さんのモーッアルトのピアノ協奏曲はどうかと、、かけて見ると、

ああ、悪くない、いやいいですね、、、ちょっと落ち着いた、しぶい感じの音になった、、でも文句ない。低中音のあつみも大丈夫(笑)。ちょうどいい塩梅に落ち着いた。

 

演奏に引き込まれる音になりました。いや~がんばった甲斐がありました。これからもちょっと追い込みましょう。 

 

この間、N君が来た時に、シベリウスを聞いてもらったのだけど、そのときB&W805D3とどう違いますかと聞かれて、なかなかうまく答えられなかったけれど、今回位置調整したシベリウスの音聞いて思ったのは、次のようなこと。

 

もちろんアキュフェーズのE-800でドライブしたときの音なのだけど、クラシックなどアコーステック楽器がメインのCDでは、各楽器のハーモニーがシベリウススピーカーだと実に美しい。低音の出方は、SPの構造からいって全くB&Wとは違います。シベリウスの低音はゆるいです(笑)。でも、それはホールで聞くような低音なんですね。ふわ~っと伝わってくるという感じであります。

 

そうして、スピーカーユニットだけぢゃなくて、厚み3センチのフレンチオークで作ったエンクロジャーの響がのりますから、ウッディな音と言ったらよいか、、そうして、なにしろフルレンジですから、定位が良いことは言わずもがな、、

そうして驚くべきことは、フルレンジなのに高域までしっかり伸びること、、ツィターがないのに、この高域の自然な伸びは、なかなかすばらしいと思います。 

 

805D3の音は、やはりモニターライクといいますか、録音された音を精密に出してくる感じがします。精緻でハーモニーもきれいにでるし、セッティング次第では、低中音の厚味も申し分ない。でも、こ~シベリウスの抱擁感というか肌触りとういか、そういう部分は、相当に追い込まないと出てこない気がします。

 

 

B&Wのスピーカーは、805D3だけぢゃなくて、803、802SDとかも使ったけれど、シベリウスのようなしみじみいいなと感じるハーモニー、包容力のある音ではなかったと思います。やはり、録音された音を正確にくみ取る==モニターライクってそういうことだと思うけれど==そういうスピーカーであったと思います。 

 

シベリウススピーカーの設計者ハービーさんの設計理念が「何しろ楽しく音楽を聞くためのスピーカーをつくる」というのだから、B&Wの音の特徴と大分違うのは言わずもながですが、、

 

ところでB&Wの社是はどんなもんかと調べてみたら "Studio Sound Comes Home"  ~スタジオの音を家庭に~とあった、、

一方、シベリウスを作っているパールアコーステック社は、、

 

Purity, simplicity and sustainability are our three defining words.  ピュア、シンプル、永続性が基本==と言ってます

 

同じ英国製でも設計理念が大分違うのですね。 

 

さて、シベリウスで大編成のオケを聞きますが、ボリュームは常に中以下、、、フォルテシモがうるさく聞こえないようなボリューム設定をするから、静かな部分は、聞こえるか聞こえないときもあるけれど、でもホールで生演奏聞くときもそんなときはありますから(笑)。爆音で聞くなんてことはありません(笑)。大音量再生は、逆にストレスたまります。中音量でもうちではデカすぎると感じるぐらい、、

 

なにしろ、シベリウスは大音量再生が好きなリスナーにお勧めしないと設計者が言ってぐらいだから、ここは肝心。

 

ともかく、音の様子がなんとかあたしの好みにおさまってきたので、一安心。後は、さらに少しづつ調整していきます。

結局今の自分には、シベリウススピーカースピーカーの方が、B&Wより合ってるってことなんだと思います。
 

さて朝、外に出てみると、突如、金木犀のあまいにおい、、、

秋が深まってきますね、、、 今日も秋晴れの良いお天気になりそうであります。

 

 

 


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