ゴジラが日本を襲ってから60周年だというので、BSやらスカパーやらでゴジラ特集が目白押しだったのがこの7月でした。
前にも書いたようにあたしも子ども頃からゴジラにはちょっとした思い入れがあったので、7月半ばスカパーでゴジラ映画すべて見せますという特集を見逃すはずはなかった(笑)。
特に84年から復活した近年のゴジラシリーズはじっくり見たことがなかったので録画して、休みの早朝から見てみました。
いわゆる平成ゴジラシリーズを見た訳なんだけども、全体的に低調だな~、ハリウッド映画のパクリだなと~ややげんなりしつつ見ておりました。
何より思ったのは、ゴジラと怪獣たちの戦闘シーンがなんともスローで、場面によっては退屈してしまったのでした(ですので、早送りにした場面も少なくなかった)。
しかし、この作品はとても面白かった。
監督は金子修介で平成ガメラシリーズを作った人で、このガメラの評価がえらく高いらしい(だけどあたしはまだ見ていない)。
この作品の何が違うというと、他の作品には全くみられない独特の世界感。日本独特の妖怪感というかたたり神とかいった日本太古のまがまがしいものをゴジラに振りかけたというところ。
そこから他の怪獣たちがヤマトの守り神として、ゴジラに対峙するって構図なんだけど、、、こういう実にオリジナルな世界観は、他の平成ゴジラシリーズにはなかった。70年代のオカルトブームを経験したあたらしの世代には、とても親近感のある世界感なのだと感じた、、
怪獣たちの戦闘シーンもぬいぐるみであるけれど、スピード感も戦いの中にドラマもあって、全く退屈しないどころから、ぐいぐい引き込まれてしまう。CGも随所に使ってあるけれど、ぬいぐるみの怪獣とのインバランスがまったく感じられない。
大和魂とか愛国心とかそんな言葉を想起させるようなストーリーのあるのだけど、こういうのをゴジラ映画に挿入させていくっていうのはなかなかやるなあと思った、、
「ゴジラファイナルウォーズ」も観た。これはシリーズの最終作品らしいのだけど、これはきびしかった、、「マトリクス」、「Xメン」、「V」とかアメリカ映画のパクリがあまりにも露骨で、見ていて、おもしろくなくなってくる。過去のゴジラシリーズの素材をなんとかこの作品に配置して「ファイナル」っていう位置づけを誇示しようとしたのかもしれないけど、それにしても、あまりにもつまらない、、最初の30分で見るのをやめてしまった。
それにしても金子監督のゴジラは目玉が真っ白で黒目がなくて、もうまさに生霊という感じ、なにかに操られているというような様子がすざまじい(そのことは映画の冒頭で説明されるのだけど)。
SONYのサラウンドなんちゃってマルチシステムヘッドフォンで音を出していたのだけど、これを装着してゴジラを見てると結構音の立体感とか低音もなかなかリアルで、、悪くないなあと思った。
ハリウッドの新しいゴジラは、来年の今ごろ見てみようと思います。