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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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今年もどうぞよろしくお願いします。ずんだれおやすみ報告、、 

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大変遅ればせながら、昨年は、このバカブログにおつきあいいただき大変ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします! 

 

お休み中は、いろいろ書こうと思って気合いを入れていたのだけど、なぜかPCの調子が悪くなってしまって、ええいそれならもういいと、年末・年始の書き込みは、や~めたけん! と近年まれにみるほどのずんだれやすみで、大変にゆっくり過ごしました(笑)。

 

何をしたかというと、まあ、いつもと同じ時間に起きて動画でいろいろチェックして、夜明けとともに散歩に出かけて、、お昼ごろから音楽を聞いて、夕方には一杯やりながら、また聞いて、んでもって9時ごろには寝るという、なんともはた目には、ちっとも面白くないかもしれないけれど、まあ、あたし的には、ほんとにのんびり、楽しく過ごしました。

 

この何年か、年末・年始は、オディオ機器やラックを入れたり、音もだちのお宅にお邪魔したりと、ばたばたと、それなりに楽しかったのだけど、、 この暮れから年明けはほんとにのんびりしておりましたね、、、 

 

というのも、前にも書いたけれど、あたしのシステムの音がほんとに落ち着いてきて、あたし的には全く文句ない音で音楽を奏でてくれるようになったものだから、これまでのように、あ~でもないこ~でもないとばたばたする必要がなくなったというのが大きな要因なのでした。

 

去年の春、仕入れたフルレンジスピーカー「シベリウス」なのだけど、昨年の終わりごろから、エージングが効いたのか俄然音が良くなって、あたしの好きなジャズやクラッシックをほんとに、あたし好みの音で鳴らしてくれるようになったのでした。お休み中は、ずっとシベリウスをアキュフェーズのE-800で鳴らしていたのだけど、このコンビの相性がもうものすごく良いのです。玉とか石とかアンプもいろいろ使ってみたのだけど、やっぱりE-800ほどシベリウスを、良く鳴らすアンプはなかったな。 

 

このスピーカーの設計者のハーレーさんが、最近また動画をアップしていて、シベリウスに合うアンプは何?という特集をしていました。その中で、シベリウス現行ユーザー一押しのPASSと、あたしは初めて聞いたイギリスのSAGDENというメーカーのプリメインアンプ(どちらもA級)を比較試聴して、甲乙つけがたいのだけど、音場がより広いSAGDENに軍配を上げたのでした。

 

SAGDENなんて日本で売ってるのだろうかと調べてみたら、ありましたね~。ちゃんと代理店があって輸入されているのですね。一度は聞いてみたいけれど、あたしはアキュで満足だ(笑)。 しかもSAGDENのアンプ、結構お値段もお高いのね(笑)。 

 

 

 

で、いろいろオディオ関係の動画を見ていたのだけど、その一つに評論家の石原俊さんのオーディオルーム訪問がありました。最近、ネットで良くお見掛けする女性の評論家 飯田有紗さんが石原さんのリスニングルームにお邪魔して、最近氏が導入したマーティン・ローガンの音を試聴するというものだったのだけど。

 

 

 

マーティン・ローガンと言えば、静電型で基本フルレンジ、、、低域にウーファーを施して補強しているとのことだけど、いや、基本はフルレンジ、、、ん~やっぱり、最終的にはフルレンジ、もしくはフルレンジ的な鳴り方に少なくない数のオディオファンが石原さんみたく魅かれていくということなんだろうか、、、

 

シベリウスで音楽を聞いていると、オーケストラなんかは、まるでホールで聞いてるように音楽が鳴るのですね。

 

導入直後は、確かにフルレンジにしては、上から下までしっかり出てすごいなあと思ったのだけど、音楽を鳴らして今ほどの説得力はなかった。だけど、あれから8か月経って、エージングも進んで今は、シベリウスで聞くと音よりも音楽に惹かれる感じがありますね。決してB&Wのモニタースピーカーみたく、キラキラした高解像度の音ではないけれど、じんわり、ゆったりと音楽を聞かせる。弦楽器であれ、管楽器であれ、なにしろ楽器のハーモニーが実に美しい。弦の高い音はもちろん、シンバルの鉄粉感までリアルに出すので、これが本当にフルレンジと疑ってしまうぐらい、高域が実に美しい。中低域は、エンクロジャーを十分に響かせた豊かな音だ。もちろんそんなにスピードは速くないけれど、あたし的には、十分な速さ。そもそもE-800っていうアンプは、あたたかくて透明な音なんだけど、なにしろでかくて電源がすごいからね、立ち上がりが早いのであります。だから、ジャズでも、シベリウスで楽しめますね。E-800も導入から今年で早や4年目ですからね。 

 

暮れからシベリウスの音がはっきり変わりだしました。低中域が、これまで以上に分厚くなってきたのでした。豊かな低音・中音にささえられた美しい高域、、、しかもこれがフルレンジ、、、つまりマーティン・ローガンも本質的には、同じなんだから、音の様子は、似てるんだろうなあと思いますが、どうなんだろう。聞いてみないとわからないなあ(笑)。

 

ある動画で、クオードのどでかいESLを鳴らしている方が、しばらくシベリウスを試聴して、なんで、こんな小さな・そして比較的安価なスピーカーが、ポン置きで自分のESLの80%以上の音が出るんだろうと苦笑いしていたけれど、、シベリウスを導入した人は、前に静電型を使っていた人が少なくないみたいです。 

 

たしかに、シベリウスを聞いていて、今まで使ったどのスピーカーとも似てない感じがする。強いていうなら(あくまでも強いてだけど)マッキントッシュXRT-20に音の様子がすこし似ている。音の響の様子なんかが似ている感じがする。サイズは、XRTの方がはるかにでかいけれど、、、

 

B&Wのモニタースピーカーとは全く違う、、あんなにキリリとしまった音ではないな、、もっと緩やかな、線的な音というよりは、シベリウスは音を織物みたいに紡ぐ。 

タンノイの音とも、まただいぶ違う。タンノイは高域に若干特徴があって、それを他の帯域とバランスさせていくために玉のアンプを使ったり、それなりの努力・調整が必要なんだけど、これがなかなかうまくいかないのね(笑)。一方、シベリウスはワンユニットなのであるから、アンプが決まれば、後は良しという感じでありますね(笑)。A級アンプで鳴らす限りは、シベリウスはタンノイよりあたたかい音、、、

 

なんてだらだらと書いてきたけれど、この休みに集中的に聞いて、とても良かったのは、これ、、

(現在は販売してないみたい。貴重な音源みたいです)

 

 

ウィーンフィルライブ。VPO常連の指揮者のライブ音源のCDセット。だいぶ前に、故村井先生の推薦で購入したのだけど、ほとんど聞いたことがなかったもの。

 

いや、これ実に面白かった。録音は放送音源みたいなので、そんなに良くないけれど、ライブの熱気が伝わってきて大変に良かった。 その中でも2005年のバレンボイムが弾き振りしたモーッアルトの「9番ジュノーム」はなかなかすごかった。ちょっとロマンチック過ぎるかなあ、濃いなあと思いつつも、最後のカデンッアなんかは、まあ、天から光がしたたり落ちるような、美しさ、、、いや、これは、よかった、、シベリウスもしっかと、このライブを再生してくれた。 

 

で、この流れでブラームスの交響曲を聞きたくなって、カラヤンが晩年BPOをいれた4番をかけてみる。

 

ん~なんかこう、やり過ぎという感じ。いや確かにうまいけれど、こってり過ぎというか、あたし的には、もちょっとすっきりしていた方がいいかな。しかも音が少しきつい、、カラヤンのデジタル録音って、何かこうギーッと固い感じがして、つらいときが少なくないのだけど、みなさんはどう思いますか。

 

ということで、アバドが同じくBPOと入れた4番をかける。あ~こちらがいいな。すっきりしていて、いや重厚であるけれど、音の隅々まで見渡せるといいうか、だから響が美しい。カラヤンのは、せっかくのブラームスのきれいな響が押しつぶされるような、ところがある。

 

アバド盤は、しかも、録音がとても良い。カラヤン盤のような、硬いところがない。楽器の響が実にきれい。シベリウススピーカーの独壇場だ。思わず、乗りますな、このアバドの演奏。すばらしい。やっぱりカラヤンよりあたしは、アバドの方がこのみだな。 

 

とかなんとか思っているうちに、お正月の休みも終わってしまいました(笑)。

そういうことで、年末・年始のおやすみは、シベリウスでいろいろな音楽を聞いて実に楽しかったです。

 

やっぱりあたしにとってオーディオは音楽の僕、、、

 

今年は、オディオよりも音楽をいっぱい聞こう。


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