ロジャース LS3/ 5Aは、今でも世界的に人気のあるスピーカーで、あたしもいろいろ試したのだけど、好みの音が出なかったのでした。まあ、音は好き嫌いだから、このスピーカーあたしの好みぢゃなかったんだなあ、、それならいっそ、これほし~とか言ってた音もだちに譲ってしまおかな~とか思っていたのでした。しかし、インフラノイズの新アイテム==スピーカーの音を整音するアキュライザー SPA-7が届いたので、まあ、ダメもとで、これつけて、も一回鳴らしてみようか~と、もう全く期待せずにやってみることにしました。
実は、しばらくタンノイの小型スピーカーに、スーパーツィターを付けて、SONYのプリメインで、バイワイヤ接続して鳴らしていて、結構満足していたものだから、もう、これで文句ないんだから、わざわざLS3/ 5Aにしなくてもいいんだけどな~、でもインフラノイズの新アイテムの効果がどんなものか聞きたいし、取説でもLS3/ 5Aについて記してあるので、めんど~くさいとか言いながら、タンノイをどけて、SONYプリメインにLS3/ 5Aを接続します。もちろん、取説に従ってSPA-7を使用。
気を付けなくちゃいけないのは、(もちろん取説にも書いてあるけど)、、アンプからSPA-7の入力端子までは、使用中のケーブルを使って良いけれど(うちの場合は、イ社のリベラメンテSPケーブル)、SPAー7の出力端子とスピーカーの入力端子は、いわゆるオーディオ用のケーブルは使わず「普通のAC電源ケーブルみたいな電線」を可能かぎり短い長さスピーカーと接続すること。
ここで、ケーブルにも気を遣うあたしらオーディオマニアは、ええっ、セオリーと違うんではと心配しながらも、ともかくこの方法が最善ということならと、やってみます。あたしは、いつもマイファイ系で使っている、ホームセンターで買った赤黒ケーブルを、1メートルほど切ったものを使用しました。
インフラノイズのHPを見ていただくと、今、SPA-7の試聴レポートがどんどんアップされていて、その中にバイワイヤ接続した報告もあるのだけど、あたしのLS3/ 5Aは、15Ωのシングルワイヤなので、そのまま接続したところなんだけど、スピーカー接続端子が馬鹿になっていてしょうがないんでバナナプラグを介して接続しました。
信号系は、このところ、20年ほどまえに使っていたローテルのDACと音もだちからもらった半分ジャンクのマランツのCDPをトランスポートにして、オプティカルで接続したラインアップ。アンプはSONYのFA-50ES。
ということでセッティングを完了して、もう全く期待せず、だって上のラインアップ、、もらいものとかほぼジャンク品を集めた機器で、総額2万円もかからないセットですから、、
で、鳴らしてみた。もう一音からびっくり! なんぢゃこれ! すごい! LS3/ 5Aが、以前と全く違う音で鳴りだしたではないですか! 以下、あまりにも驚いて、興奮気味のインフラノイズに印象を送ったメールです:
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インフラノイズ 関係者の皆様
注文していたSPA-7。やっとお店からとどきました。
昨晩ロジャース LS3/5Aに接続、SONYのプリメインSPリベラメンテ、廉価CDプレイヤーというラインアップで鳴らしはじめました。
驚きました! とても今までのLS3/5Aとは思えないほど実に美しい音になりました! SPA-7 ものすごい効果です!
音全体が澄み切って、空気感がまるで違います。音楽が空気の中に充満して、楽器が立体的に浮き上がります。
しかも、それぞれの楽器の存在感が明確! だから音楽の響がものすごく美しい。空間の中に楽器が立体的に存在して、
空中のあちこちから楽器が鳴っている感じと言えば良いのか、、
少し前まで、このSPにスーパーツィターをのせていましたが、SPA-7を付加したことで、高域まで澄み渡り、スーパーツィター
の必要性を全く感じません。高域だけでなく低音域を受け持つ楽器の音も明確に出てきます。
RVウィリアムスの「揚げひばり」のバイオリンの美しさといったら今まで聞いたことがないくらいの美しい響き、、、
ジョシュアレッドマンのサックスも生々しいし、
ダイアナ・クラースのボーカルとピアノが、今まで聞いたことのないように生々しく瑞々しく美しい!
つい先日までこのスピーカーに感じていた音の歪感が全くなりました。おどろき以外の何ものでもありません!
音楽がストレートに伝わってきます。まさしく快感です。
さらに音の硬軟のバランスが絶妙で、硬い音は固く、柔らかい音はやわらかく、、しかもフォルテシモでも、音がうるさくなることがない!
上のラインアップは、それぞれ20年以上も前の機器。それでもこれだけ美しく音楽が鳴るのは驚きです。もちろん写真のとおりSONYのアンプにVRA-7を装着しています。
SPA―7無しで、このアンプとLS3/5Aを直結していたときVRA-7を装着すると、高域がザワザワしたため、実は取り外していたのです。しかし、SPA-7を挿入し、VRA―7を改めて装着するとほんとうに素晴らしい響になりました。これは、ふたつのアイテムの相乗効果だと断言できます。
最近、音の様子を表すのに「オーガニック」という言葉を聞きますが、有機的な音のことを言うのであれば、上の音は、まさにオーガニック。人口的なところがまるでなく、音楽が活き活きとして、聞いていて感情が揺さぶられます。
春のぼんやりした天気では、遠くの景色がぼんやりして見えます。しかし、めったにないほど空気が澄んだ日は、向こうの山々の細かい部分まではっきり見えて、全体の風景までが、いつにもまして美しい==そんな日があります。
SPA-7の効果は、まさにこのような効果です。あらゆる音の歪をさっとひと吹きで取り払い澄み切った、瑞々しく美しい音楽風景をリスナーの眼前に表出してくれる。
そして、何より音が気持ちがよい、聞いていて清々しい気持ちになります。
昨晩、結線して3時間ほどでこれだけの効果です。これからどうなるのか想像もつきません。
今、うちのメインスピーカーは紆余曲折を経て、イギリスの設計者がつくったフルレンジスピーカーに落ち着いています。設計者によると20年にわたる設計と試聴の結果やっとできたとのことで、確かにフルレンジとは思えない音で鳴ります。設計者がほぼ完ぺきに近いと豪語する、このスピーカーにSPA-7を付加したらどうなるのか、、とても楽しみです。
とりあえず初日の印象を送ります。なにしろ久しぶりに興奮気味で、支離滅裂な内容になりましたが、ともかく急ぎご報告いたします。SPA-7。実にすばらしい! これは芸術品です! ブラボ―! ブラボー!
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