昨日、過日 紹介したムラヴィンスキーのCDボックスが届いたので、さっそく聞いてみました。
7枚組だけど結構廉価であんまり期待はしてなかったのだけど、一曲目のグリンカ:『ルスランとリュドミュラ』でもうやられた、、、
この曲、何度も聞いたことがあって、すごく早いテンポの音楽だってことは知っていたけれど、あれ、これって回転早くしてるんではないかと疑ったぐらいの急速なんである!
しかし、どうもそうではなくて、、実演録音みたいなんである!
しかも一糸乱れぬアンザンブルはすごい、音全体がカミソリみたいで、ピーンとはった緊張感はく~ったまらんのである!
うそうそうそうそ~とか思いながらCD1を聞き進めていくと、「ムソルグスキー:モスクワ河の夜明け」、「リャードフ:バーバ・ヤガー」、
「ショスタコーヴィチ:交響曲第6番」と今まで聞いたこともないような、めくるめくロシアン音楽なんであるが、それがあなた、全く本当にカミソリというか、日本刀の切っ先みたいなすざまじい演奏なんであります!
アンザンブルがすごいのは、セルとクリーブランドだと思っていたけれど、ムラヴィンとレニングラードフィルのそれは、それ以上だと思った。セルのそれは、ムラヴィンと比べると、むしろアカデミックな精緻さかなあと感じました。ムラヴィンのそれは、なんというか、むしろ「狂気」を感じぐらいのすごみがありますね、、
それにこの盤、録音が非常に良い! ちょっと固めではあるけれど、65年ごろの録音としては抜群! 演奏のすごみが、ぎんぎんに伝わってきます!
このボックスには他にモーッアルトやワーグナー、ドビッシーも入っているから、実にたのしみ、、しかしこんなスタイルで演奏するモーッアルトていうのは、どういうものか、、
しかしこの盤は絶対にお勧めであります!
レボヴィッツのボックスも届いたのだけど、ムラヴィン聞いてるので、しばらく聞けませんね(笑)。