そのうち、アンプがマッキンからウエスギの玉になり、オーディオ道場に行くようになって、SATRIアンプに変わったりして、出てくる音は変貌していったけれど、、CS-PCMのチューナはしっかり、うちのシステムのメインになっておりました。
この頃、エアチェックにはまりSONYのDAT DTC2000とかDENONのハイエンドMDプレイヤーを入れて、盛んに録音に明け暮れたものでした。
なにしろ理論的にはCDよりも音がいいというので、特にクラッシックの新譜紹介を盛んに録音して、もうこれでCDは買わんでいいだろ~と1人悦に入っておりましたの(笑)。
(DENONのハイエンドMDデッキ、、こういうのがあったのだった、、)
でも、な~んかそれにしては音が違う、、
CDに比べてもちょっと音がわるい、、理論的はCD以上でなくてはならないし、録音機材だって悪くないものだし、なんでだろ。しらべてみたら、どうもCDは音量レベルを数デシベル引き下げて放送しているっていう記事を何かで読んだ。
ああ、そうか、確かに何か違うと感じていたのは音量! ライブ録音は悪くないのだけど、CDの放送は音量が不足する、、当時持っていたデンオンのMD器には、録音レベルを調整できる機能がついていて、こいつを使って入力レベルを持ち上げて録音しても、上げた分だけ音質が悪くなって、まったくうまくなかったのでした。
そりゃそうです。CDと全くおんなじかたちで放送してしまうと、DATとかで録音したら、CDがそのまま(いやそれ以上の音質で)コピーされてしまう。
下手すると、そいつがさらにコピーされて非合法に流布されてしまう。それはちょっとまずい。ということでオリジナルソースとは若干違うフォーマットで放送するっていうのは商業的にも是非必要な措置だったのかもしれません。でも、リスナー側からすると、そこはあれれっていう感じではありました。
しかし、そんなデメリットを補ったのが、MB独自の番組でした。あたしが一番入れあげたのはジャズチャンネルの寺島靖国さんの番組「PCMジャズ喫茶」でした。当初、ゲストはレコード屋の人だったけれど、そのうち、スーパーエディター安原顕さんが自主乱入・闖入されて、そのうち永世ゲストになってしまった。
ゲストなのに、寺島さんを押しのけ、がんがん話つづける安原さんのトークが面白くて、面白くて、そのうち安原ファンになってしまっていたのでした。そのうち1時間番組の半分以上がトークになってしまって、音楽があんまりかからなかったのだけど、あたし的には日本にはこういうおもしろいトーク番組はなかったら、実にいいぢゃないかと思いました。
つづく ~