う~む。しかしこのプリ困ったものである、、あたしがいうのはEAR912のことである。フロントパネルにはプロフェッショナルコント―ロルなんとかと書いてあるから、もともとはプロ用なのでしょうね、、プロ仕様であれば、ちょっと無骨な仕上げも理解できますね。
いや、決してデザインがと~とか言っている訳ぢゃない、あたしはもともと器機の外観にこだわることはなくて、音が一番だから、
しかし、このプリはも~ね~、、何が困ったかというと、いやあ、このまま置いておきたいのだけど、ついこの前ファーストワットSIT-1をやけくそ導入した直後でね、、、もうみんなわかるね、、そうあれです、資金がね~、、
それでも、この音を聞いて、
かみさん質にいれても買うべきだ!
とか音もだちにメール送ったら、
いやあ、うちのかみさんだったら質屋に断れる、、
とか大爆笑のオチで返信メールくれたのだったが、、うちのかみさんも、やっぱりダメだわ(笑)。
さて、今回はクラッシックの盤を912を通していろいろ聞いてみます、、
クラッシックを聞いても、やっぱりすごく良い。耳タコクラッシック盤がまるでリマスタでもされたような一皮もふたかわもむけた音で鳴るのだから、、一体どうなってるんだこのプリは、、まるで音の錬金術みたいなことをしているに違いない、、
(そういえば、設計者のパラビッチーニさんが以前、作っていた半導体のアンプはオーディオアルケミーという名前ではなかったか、、アルケミーって、たしか錬金術ってことだったな、、)
クラッシック盤をいろいろ聞いてわかったのは、このプリは盤の録音の良しあしをはっきりくっきりわからせてくれるということだった、、
最近あたしは、フィンランドの作曲家でラウタバーラさんの曲がすきで、ついこの間、交響曲全集を購入したのだけど、、これね、、
で、912を通して聞いた、、
やっぱりとても良い音で鳴る、、でもねうすっ~いのですよ、、うっすい~い。クラッシックの録音だと、あたしの経験では、特にマイナーレーベルでよく感じるのは、ダイナミックレンジを余裕をもって大きくとりたいので、全体の録音レベルをとても低く設定してることなのです、、
音はもちろん悪くということではない、、たしかにダイナミックレンジは広くて、フォルテシモも十分に余裕をもってなるのだけど、、その一方、他のパートの音がとても遠くて、そして薄くて、ふつ~に聞いてる分には、なんというか十分に音楽とリレートとできないんだよ、、あたしには音楽が遠すぎて聞こえる、、だからこういう録音だと ちょっと集中しないといけないからつかれるんだよ、、
ちょっと前のラトルがEMIと録音したマーラーの交響曲なんかがこんな印象の録音だった、、
一方、ハーンのこの盤は、こちらはグラモフォンだけど、作品全体の録音レベルが適切(あたしにとっては)というのか、全体通して、音楽がとてもよく聞こえる。これはグラモフォン盤に共通した録音スタイルみたいにも思える、、
もちろん、遠目の録音レベルの盤であっても、ウルトラハイエンド器機だと、なんなく気持ちよく聞けるのかもしれないけれど、少なくとも、EAR912と通したうちのシステムでは思ったようにはならないのでした、、
そういう意味では、クラッシックについては、録音の状態の違いによって、なり方が大きく違うということなのです。
そういう録音の違いというか、あたしのとっての盤の良し悪しをEAR912は、今まで以上にはっきり出してくる、、やっぱりそういうところはプリ仕様なのかなと思わせる、、
しかし、録音の違いはさておき、912を通すと、クラッシックの再生は、弦の音の倍音がとてもよくでて、全体の響が大変に美しい、、ああ、うつくしいの、、
さて、次はやはりグラモフォンのこれ、、
これは、良かった! ダイナミックレンジはとても広い作品なのだけど、さすがにグラモフォン、録音が抜群でppからffまで非常にきれいに鳴らしてくれます。
912を通してきくと、楽器の音に倍音がのって、他の楽器とからんだり、はなれたりする様子が大変によく見てとれますね。打楽器の連打もまったく濁ることなく、しかし、十分にエネルギーをもちつつ、他の楽器と美しくバランスを保ちながら、溶け合う様は、すばらしい。SIT-1はパワー10WなのにFALを十分にドライブして、重低音から高域まで見事に鳴らし切ってくれます。これもプリの威力なのか、、録音がいいのか912が良いのか、まあどちらもで、この音なら、もうあたしは十分、、十分なのです。
あたしが大好きな上のラウタバーラが、こんな録音であったらいいなあと思うだけど、うちのシステムはたとえ912を持ってもなかなか難しいかもしれません、、むしろこの種の録音はヘッドフォンの方が楽しめるかもしれません。そ~しょっと!
ともかく、EAR912は信じられないぐらい美音のプリではあるけれども、その一方、プロ仕様であるので、盤の音そのものを正確に出してくるという面ももっている==ということが、特にクラッシックの録音を聞いて、よ~く分かりました。
それにしても、いや、困ったな、、