Quantcast
Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

やっぱりチェリはいい! 

$
0
0

下で紹介したチェリの新盤ですが、アマゾンで注文したらあっという間に来て、早速聞いてみました。

 

 

今回はトリスタンの「愛と死」について、、歌はネルソン、、

 

ああ、やっぱりチェリだけに可能なこのなんというか音響美、、、

実に細かい音の動きまで手に取るようにわかって、これはすばらしい、、60年代から、年までチェリが求めるところにブレはなかったんだなあとあらためて思いました。

 

歌は、ワーグナー歌手としてあまりにも有名なネルソンなんだけど、あたしには、どうにもこの方がすごくいいとは思えない。声はすごく強いけれど、なんというか、もっときれいな、例えばバトルみたいな声があたしは好きだなあ、、もちろん彼女はワーグナーとか歌わないだろうけれど、、

 

チェリの手練手管をきわめてつくる繊細なオケの響に、ネルソンのパワフルな声ははたして良くあっているのだろうか、、

 

このトラックについては、ものすごく良い録音、、なのだけど、やっぱりネルソンの声がとても大きくて、バランスがどうかなと感じるところがあります、、

 

あまりにも高名なワーグナー歌手、、ブリギッテ・ネルソン、、ん~やっぱり真の実力を理解するには、ショルティの「指輪」を聞きなおす必要があるのかもなあ、、

 

歌手の個人的な好みはおいておいても、チェリの指揮は、やはりすばらしい、、しかし、しかしなのである、、あまりにも繊細な響に拘泥してしまって、、ワーグナー独自のあのドロドロ感というか感応性というかが薄いというか、、皆無というか、と~っても清潔な音楽になっちまったみたいな感じがあるのです、、

 

繊細っていうなら、あたしはまだ聞いてないけれど、ブーレーズの指揮した指輪っていうのもあるのでしたね、、あれはどういう演奏なんだろうなあ、、なんてまた考えました、、

 

いずれにしても、この盤、良い演奏だし、いろいろ考えさせてくれるという意味で、買い!ですね、、

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

Trending Articles