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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ウォルトンとマーラー、、

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ひっさしぶりに自宅のそうじに行きました。こちらにもCDとかレコードとかを置いているので、たまには行ってきれいにしておかないといけません、、で、このCDが目についたので、自宅にもって来ました。

 

これ。

 

 

 

ウォルトンの交響曲第1番。1966年 LSOとの録音なんだけども、この演奏は実に鮮烈! 音はちょっと固めなんだけども、ダイナミックレンジは広くて、ベースがぶんぶんうねるのがいい! 

 

ウォルトンの音楽は、非常にスピード感があって、アクティブなリズムがここかしこに生きていて、いや、これは凡庸な指揮者なら、リズムのおもしろみを十分に引き出すことができなくて、面白くなくなるかもしれない。

 

しかし、この演奏は66年のプレヴィンですから、リズムはきれっきれっであって、しかも音楽の構えがとても大きくて、、ん~さすがにジャズでリズムを知り尽くした彼ならではの演奏と納得、、 

 

というか、当時のプレヴィンとウォルトンのこの曲がぴったりあったということなのかもしれないけれど、、

 

プレヴィンの絶妙なリズム処理でこの曲を聞いていると、、ふと、これは何かに似ているなあと思った、、ようく考えると、ほらイギリスのプログレッシブロックですよ! あたしの大好きなイエスとか、キングクリムゾン、その他イギリスで生まれた、この独特の様式をもったロック、、今回、うちの新システムで聞いて、イギリスの音楽に通底する何かがちょっと見えたような気がしました、、

 

何にしろウォルトンは実に面白い作曲家には違いありません。

 

そうして、マーラーの6番、、

 

マエストロ村井の番組で山田和樹さんの棒でひさしぶりにこの曲を聞いたのだけど(第一楽章)、、

 

なんだかこの曲を聞いていると不思議な気分になる、、昔のことを思い出して、いつかちらっと見ただけなのに、なぜかこころに現れるあの景色、この風景、、あつ~い夏の日、、、凍るような冬の日、、などなどなど、、

 

爆演ぢゃなくて、山田さんのように丁寧に、素直に、誠実な演奏でマーラーを聞くと、なんともいえないこころもちにしてくれます、、

 

あたしが、マーラーをはじめて聞いたのは、そうさねえ、もう30数年前、南の国の音楽学校の図書館にもぐりこんでね、、そこにはレコードプレイヤーがブースごとに備えてあって、好きなLP(当時はLPしかなかったから)を借りて、ヘッドフォンで聞くことができたのでした、、

 

で、ある日、カラヤンBPOの録音で6番を借り出して聞いてみましたの、、

 

針を落として、、そのうち4楽章、、、ゆっくり たゆたゆように流れる弦楽、、うわ~なんて美しいのだろう、そうして、美しい旋律がたえまなく続いて、真ん中あたりで なんかしらんが美しく崩壊する、、、しかし、また旋律は我に返って美しく、美しくなって、まるでこの世のものとは思えないような日没のような景色を残して終わっていく、、

 

 

な~んてマーラってきれいなんだろ~とクラッシック入門のあたしは思ったなあ、、

 

カラヤンのマーラの交響曲の録音は限られているけれど、あたしは好きだなあ、ともかく美しいから、、

 

実はこの6番はLPしかもってなくて、それも音もだちにあげてしまって、手元にカラヤンの6番はないのです。CD買おかなあ、、

 

山田さんの演奏を聞いて、そんなことを思いました、、

 

なつかし~な~ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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