火曜日夜のおたのしみ、午後9時からはMバードの名物番組「温故知新オーディオ歴史館」であります。おなじみ牧野・生島両氏の名コンビでオディオ漫才風で番組が進みます。
さて、先週からの続きでチープなトイプレイヤーでレコードを聞いてみようという特集。今回は、下の米国のIONというメーカーのつくる「ムスタング」というもの。
(これ。ディスクユニオンの通販で買えるのですね。知らなかった。)
このプレイヤーには2種あってひとつはプレイヤー本体のみ、もうひとつはSP付のもの(というとアンプが内臓されているのか)。これで、いろいろ聞いてみようという話なのであります、、
下ののような曲がかかったのだけど、あっ、もちろんレコードですね。
出演:牧野茂雄、生島昇 ※『Toy Player』特集 | - | |
This Will Make You Laugh (SP盤) | Carmen McRae | Decca29675 |
I Left My Heart In San Francisco | Blossom Dearley | LPDGLP-1 |
Alison | Elvis Costello | Columbia35037 |
You Will Be My Music | Frank Sinatra | RepriseP-8387R |
月光仮面 | モップス | 東芝LTP-2417 |
朝やけの消える前に | 石川セリ | Philips16Y-4
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一発目でびっくりしたのは、SP盤! このプレイヤー、専用のSP針が用意してあって、そちらに交換するとSPに再生が可能なのだった。
で、かかった、、いや~音がいいんですね、、いや、違うなあ、音がいいっていうよりは音楽を実にうまくならすなあという感じ、、
何曲かLPを聞いて、牧野さんが、いや~これは実にいいと感動している。これは絶対にLPを聞くことが大好きな人が作ったとしか思えないつくりになっていますよと生島さんが解説。
生島さんは、最近、このプレイヤーとステレオラジカセを接続して、リヴィングで鳴らして、それが実にいい音なのですとのこと。自宅には、でかいオディオ機器があるのだけど、こちらを目当て来られるお客さんが、リビングでご飯で食べながら、このプレイヤーとラジカセでSP盤など鳴らすと、あきらかにこちらが良いという表情をされるのだ、とのこと。
ん~たしかに、ものすごくピュアオディオの音とは違うけれど、昔のジャズのLPとかをお休みの日にリビングで邪魔ならないぐらいの音量で聞くんだったら、こういうプレイヤーはいいなあと思う。
生島さんが、
「マニアの人は、こういうチープな機械って、もう見ただけで馬鹿にするけれど、でも、こういうおもちゃみたいな機械で、音楽を楽しく聞くっていうのが、粋なあそびっていう感じがしていいなあと最近思うのですね。しかも、予想以上に音も良いのだから、、」
と話します、、
あたしも、そう思うな、
実はメインシステムのFAL・EARラインの音がものすごくよくなって、もうあんまりいじるところがなくなったなあと最近感じています(そのことについてはまた書くね)。その分、2階のサブシステムとか実家とかで、手もちの大昔の機器で音楽鳴らして楽しんでいるし、事務所では大昔SATRIアンプとかリサイクルショップで買ってきたアンプとかSPで楽しんでおります。だから、生島さんの言われる、「オディオちょっと粋なあそび」っていう趣旨はとてもよくわかるなあ。
しかし、あたし的には、この「ムスタング」は、デザイン的にちょっときびしい(笑)。
牧野さんが、「TEACの一体型(カセットとプイレヤーがセットになっているやつ)っていうのは、同社の定年前の技術者が大変な苦労して「自分の最後の仕事」と気合いれて作ったものであって、すべてひとつの箱にいれて、しかもいい音にするっていうのが、いかに難しいことかって話を聞きました」 と話す。
あたして的には昭和レトロスタイルのTEACの方がいいなあ。こっちの音もおふたりに評価してほしいなあ、、
(こういうやつね)
ということで、当地は昨日午後から雨、、いよいよ梅雨らしくなりました。
雨のせいだろうか、、なぜかMバードの音が良くなったような、、