最近、夕方一杯やりながら大昔のロックの動画を観てへろへろになるときが多いのであります。で、なぜかひさしぶりにビートルズを観たくなって、ビートルズアンソロジーの動画をこのところたて続けに観てた訳です。
で、うんと初期、デビュー直後のライブ映像なんかもあってね、それがもう、これもんでいいのです。あたしも、ビートルズファンで、中学生のときからだから、もう40年近く、つかず離れず人生の中にビートルズの音楽があったのでした。
やっぱりいつ聞いても素晴らしいと思うよ。ビートルズ。
あっ、そういえば、Mバードにはビートルズだけの専門チャンネル(224CH)(専門っていうのはこれだけっていうことですよ)、最近はビートルズ聞きたくなったら、MBで聞いています。
さて、初期のライブ映像を見てて、あらためて思うのは、やっぱりこの人たち演奏うまいな~ということ。数年前まではよくわからなかってけれど、今、みると、この人たちのちょっとヘヴィーなグループ感(リンゴのドラムのおかげだなあ)と、ぐんぐん盛り上がっていく高揚感と前へ前へのスピード感、、そうしてボーカルとコーラスの圧倒的うまさ、、そして何より、4人が、もう演奏してて楽しくって楽しくって、演奏するのがうれしくってたまんらないってい雰囲気がびんびん伝わってくるのですね、、
この映像が1964年ごろのものだろうから、あたしがまだ2歳ぐらいですね(笑)。
もうだから大昔の映像なんだけど、ちっとも古くないし、いやあすごい演奏!
一方、ビートルズの影響で、日本にもGSができて、日本独特の「歌謡ロック」みたいなジャンルができたのではないかしらん。GSはあたしらが小学校3、4年まではあったような記憶があるけれど、、
さて、今週水曜日(22日)のMバード 午後8時から鈴木裕さんがパーソナリティの「オーディオだって音楽だ!」を聞いた。鈴木さんが番組プロデューサーとして長らくお付き合いがあって、最近他界されたかまやつひろしさんの特集でした。
かまやつさんと言えば、あたし的には、それこそスパイダーズのメンバーズで、どちらかというと、ちょっとコミカルなキャラかなと思っておりましたし、それと、アニメの主題歌が大ヒットしたので、どちらといえばミュージシャンというよりは芸能界の方というイメージが強かった。
で、今回の番組で、鈴木さんが、かまやつさんの高い音楽性と、いわばちょっと現代的というか前衛的なスタンスを紹介・解説してくれて、なるほどなあと思いました。
鈴木さんによると、かまやつさんの場合、EP盤をリリースするとA面には大衆受けしそうなポップなものを入れるけれど、B面は独自の音楽性の高い作品を入れるとのことだった。大ヒットした「わがよきともよ」は、あたしも良くしっているけれども、今回この番組ではじめB面の「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」という曲を聞いたのだけど、、あたしはおどろいたね!
もう、これってアバンギャルドですよね。歌詞もアグレッシブだし、サウンドはバックがタワーオブパワーがやってるらしくて、超ファンキーで最高にかっこういい!
ちょっとエイジャのころのスティーリーダンに通じる前衛性も感じられて、ええ、こんなことやってたんだと、正直おどろきました。それが、わがよきともよのB面なんだから、、
この曲の前にかかった、スパイダーズ時代の「ビートルズのアイアムザウォルラスに触発された書いた曲」というのも、これはなかなかよかった、サイケですよ。ちょっとプログレっぽい作品になっていて、いやいや、これはすごい、、
こんな曲がかかった、、
出演:鈴木裕 ※かまやつさんのこと | - | |
ノー・プロブレム | UNITED FUTURE ORGANIZATION | Avex MarketingCTCR-14203 |
ティーンエイジブギ | かまやつヒロシ | P-VinePCD-1542 |
あの時君は若かった | ザ・スパイダース | テイチクTECN-38587~8 |
なればいい | ザ・スパイダース | テイチクTECN-38587~8 |
ゴロワーズを吸ったことがあるかい | ザ・スパイダース | テイチクTECN-38587~8 |
In the Morning | ティーブ釜萢&ムッシュかまやつ | PhilipsCHOP D-049 |
Billy Mars | Vodka Collins | CTFmtcd.5001 |
Walking the Dog | ブルース・ザ・ブッチャー&ムッシュかまやつ | P-VinePCD-18578 |
High Time | Lefe Is Groove | ParadokLIGCD-002 |
やつらの足音のバラードfeat.布袋寅泰 | ムッシュかまやつ | avexIOCD20261 |
アネモイ | 伊東真紀 | High Hopes SoundHigh Hopes-001 |
終わりまで聞いて、かまやつさんてすごいミュージシャンだったんだってことが、初めてわかりました。
で、何曲かスパイダーズ時代の作品や、その前の曲もかかったけれど、ん~やっぱり、この時代の日本のバンド演奏っていうのは、ビートルズのそれにやっぱりまったくかなわないという感じがあたしは、聞いててどうしも払しょくできない(笑)。
でも考えてみれば、そりゃそうですよね。ビートルズの場合は、言葉が同じ(英語)米国の音楽(ジャズやらモータウンやら、プレスリーやらなにやら)をよく聞いてただろうし、やっぱりヨーロッパの伝統的音楽やらイギリスの民謡やら、そういう分厚い「西洋音楽」の層の上に乗っかってやってたんだからねえ、、、だから、あのグルーブ感、、
そうそう、スパイダーズとか日本のGSにとぼしいと感じるのは、あのグルーブ感と前に前にでてくる積極性というのか、どんどん湧き出てくる推進力というのか、、やっぱり日本の文化は奥ゆかしいのかあなと、ビートルズと日本の当時のGSサウンドを比べ聞きすると思う、、
今はどうか? 今や技術的にも雰囲気的にも、フィーリング的にも日本人の演奏はすごく良いと思います、、でもやっぱり、あのグループ感は、なかなかでないような感じが、、
では、日本人にとってのグループとは? グルーブ感がでる音楽は何か?
あたしは、最近、清元節とか新内節とか、お三味とかがバックにはいる、、浪花節とか、そういうなんとか節ね、、その「節」ていうのが、日本のグループ感なんではないかと思うようになった。
あたしも50も半ばを過ぎた最近、お三味とかお能とか邦楽を聞いて、あらら、これって何か悪くない、、いや、なかなかいいと感じて、聞いてたりするんだもの、、あたしの血というかDNAの中になにかはいっているのかもしれませんね、、
なんというか、日本と西洋の文化の違いについて、今回、かまやつさんの特集番組をきいて、へろへろ脳で考えました。