水曜日の夜は、マエストロ村井の「これだ!オーディオ術」なのであります。
7月は、ステレオ特選盤めった聞き特集なのであります。
詳しくはこういうこと」
7月/『Stereo』誌 特選盤
7月の「これだ!オーディオ術」は、『Stereo』誌で村井が推奨したディスクを極力まとまった形でお送りします(そのため、収録後トークをカットしたり、ご感想メールのお願いを省略したり、悪戦苦闘!)。
5日は、5月号の特選盤から、クレンペラー指揮《スコットランド》。これをなんと全曲通しでおかけします。もちろん、いつもおかけしているエソテリックのSACDです。そのあとはフルトヴェングラー指揮《運命》(1947年5月25日)後半を。こちらはキングレコードのUHQCD。
12日も、5月号の「特選盤」が続きます。まずは稲岡千架『ロンド&ソナタ』から、K311、K310をお聴きいただきます。このCDは、新潟県魚沼市の小出郷文化会館で収録されたのですが、フォルテピアノに近い音色のちょっと個性的なベヒシュタインを弾きたいからという強い願いが実現したと聞いています。平均律ではなく、古典調律にしてあるところもミソです。
そのあとはシゲティによるバッハ:無伴奏。名盤として有名な割に愛聴している人が少ない演奏ですが、グローバル・カルチャー・エージェンシーの尽力により、音質が著しく改善されました。これを機に、シゲティ再評価も進むのではないでしょうか。
この日のラストを締めくくるのは、宮下宣子『サクバットの祈り』(ここからが6月号推奨盤)。彼女は日本指折りのトロンボーン奏者でもありますが、この新盤を聴くと、彼女がさらに進化していることに驚かされます。
19日は、その『サクバットの祈り』続編。後半は、エソテリック大間知基彰さんがオクタヴィア江崎友淑さんと組んだ究極のピアノ録音。ザラフィアンツが弾くショパンをお楽しみいただきます。
26日も6月号「特選盤」。大宮臨太郎&藤村俊介によるコダーイほか、小林研一郞指揮《魔弾の射手》序曲をご堪能ください。前者はマイスターミュージックならではのウッディな響き、後者は「炎のコバケン」から脱皮した、新たな一面に驚いていただけるものと確信しております。
で、この夜かかったのは、
出演:村井裕弥 ※Stereo誌特選盤① | - | |
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」 | オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団 | EsotericESSW-90159 |
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op67第4楽章 | ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | KINGKICC-1360 |
な、なんと2曲のみ! メンデルスゾーンは全曲放送! こ、こんな破天荒な紹介は、マエストロ村井の真骨頂というかこころ息というか、、
メンデルスゾーンは、マエストロによると、ご存じエソテリックのSACDで、もうすでに人気爆発盤であるので、もし店頭で見かけたら、即買いするように==とのことであります。
で、聞いた、、ん~こりは、いい! メンデルスゾーンの交響曲ってそんなに頻繁に聞くもんではないのだけど、この演奏は実にすばらしい! しかも音がね、、音が良いの、、1960年の録音っていうことだけど、音の鮮度の高さと瑞々しさは、まるで昨日録音されたんでは錯覚してしまうほど、、
クレンペラーというと、あたし的には、マーラーの7番のものすごい演奏が印象に残っているのだけど、この演奏はオーソドックスというか、しかし、微細な響まで、いささかもおろそかにせず、、オケがフルになってますという感じ。ああ、オケはフィルハーモニアなのですねえ、、この間、あたしがサロネンさんの棒で聞いて、感嘆したPO! 60年代からすばらしいオケだったのですねえ。
この夜は、SATRIのモルフェウスプリメインアンプとBOSE301(だったか)で聞いたのだけど、、音はちっとも悪くなくて、音楽を十分堪能しました。このBOSEって16CMフルレンジにツィターがついてるっていうものだけど、、実はこんな感じのベーシックなSPは悪くないなあと思いました。
さて、次かかったのはフルトベングラーの戦後復帰コンサートからベートベンの5盤の後半がかかったのだけど、、悪くないと思ったけれど、ホルンとかのチューニングがずれているように聞こえて、、フルトベングラーのベストの演奏ではないように聞こえました、、それでも、最後の盛り上がりは、なんともすごい!
そうして9時からは、2014年のアーカイヴで、これっ!
出演:村井裕弥 | - | |
伊福部昭/舞踊音楽「プロメテの火」 | 広上淳一指揮東京交響楽団 | DENONCOCQ-85045 |
こちらも、番組をフルにつかって、1曲のみを紹介!
この伊福部先生の作品初めてきいたけれど、実に独特で良い、、また、音楽全体呼吸しているような演奏がいいなあと思った。伊福部先生の作品聞いていると、ゴジラのテーマを思い出してしまうのだけど、聞いていると、なんとなく昭和の時代にタイムトリップして、あの時代のあれやこれやを想い出してしまう、、
しかし、全曲聞きとおせず、爆睡、、すみませんでした(笑)。
ということで、盤を部分的に紹介するっていうんではなくて、できるだけ盤のすべてをお聞かせしたいっていうマエストロ村井のこの番組は実に良いですね。
昔は、ラジオ聞いていて、いい曲がかかると、お~しこの盤買おうとかで、週末バスにのってレコード屋さんにいって、探して探して、やっとのことで買ったものだけど、、この番組を聞いて、いい盤を聞くと、当時みたく、お~この盤買おうとか思う。そういう意味で、貴重な情報ソースだとも言えます。
あたしとしては、伊福部先生の盤を買ってみようかな、、聞いていて、ふっしぎなこころももちになるこの音楽を、、