新年度がはじまって、満開の桜も葉桜になっちまって、お花見もまた1年後かあなんて思っていたら、坂本龍一さんが他界されたことが報じられました。病気になられてたのは聞いていたけれど、やはり同時代を生きた音楽家がいなくなるのは、ずいぶんとさびしいものですね。
あたしが初めて坂本さんのことを知ったのは、雑誌からだったか。高校のとき、ロッキンFという雑誌を当時よく買っていて、うしろの方のレコードの広告に坂本さんのアルバムとかが紹介されたおりました。なんかこ~実に頭のよさそうなスタジオミュージシャンという感じで、いろいろな人たちとやってたのではなかったか。そのうち、あたしが今でも大好きなギタリストの渡辺香津美さんといっしょにKYLINというバンドを組んで、フュージョンをやったんだしたよ。今でも、KYLINのCDはよく聞いております。
(KYLINライブ CD2枚組 今聞いてもすごい!)
そのうち、YMOを組んで、世界的に有名なって、映画音楽を作ったり、俳優をやったりして大変な人気ものになった。でも、あたしは、坂本さんのアルバム1枚も買ったことがないな。もちろん、ちょっとは聞いとかないとな思って、貸しレコード屋で何枚かレンタルして、カセットに入れてはみたけれど、なにかこ~自分のこのみとは違うなあと、テープもほとんど聞かなかったなあ、、、
しかし、待て待て1枚だけ持ってました。
それは、これ、、
2001年ごろ坂本さんが、現地のミュージシャンと録音したボサノバセッション盤。
これは、近くのスーパーのCD売場で投げ売りされていたもので、千円しなかった。
でもね、この盤、音楽がとても素敵だし、録音もすこぶるよくて、長年、うちのオーディオチェック用に使っているもの。
偶然なのか、坂本さんの訃報の前日に、なぜか聞きたくなって、このCD回したのでありました。このCDすでに廃盤になっていて、調べたら中古で1万円以上の高値になっているみたいですね。
つまりは、坂本さんのCDでは、この1枚しか持ってないということでした。
しかし、高校から大学にあがるころ、ラジオでYMOがかからない日がないぐらい人気があったからなあ、テレビのバラエティにもよく出演されていて、芸能人みたいな感じもあったけれど、だけど、どこかそういった一連の華やかな活動の裏にも、なにかこうクールな思想的なものが見え隠れしていたような感じがしていたなあ。
しかし71歳というのは、早いなあ、
同級生のM君が訃報を聞いてメールを送ってきました。
「あと10年ですね~おたがい好きなことやらないと、間に合ううちに、、」
いやほんとにそう
「芸術は長く、人生は短い」
ていうのが坂本さんのお好きな言葉だったそうです。
いや、実にそうですね、、
今年から、仕事の量を減らして、やりたかったことをやろう!