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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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だからどうしてマーク・レヴィンソン!?③

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このブログ、新しいのが一番上に来るから、このシリーズできれば下の記事から時系列的に読んでね。


さて、そんなこんなで、仕事もさぼって、夕方には音もだちと自宅にレヴィンソンのアンプをえっさほいさと持ち込んで、802ダイヤモンドと接続してしまったからたまらない。だけど、もうすっかり夜だし、明日からまたまた超多忙な日々というので、アンプには灯いれる暇もなし。ともかく今日のところはここまで、今日のところはお開きというので、音もだちがすかさずお店に電話して拝借延長をお願いしたら、もう1週間ならOKというので、二人は玄関で小躍り。週末の最愛を約束して別れたのだった。


そうしてやっと週末が来て、お昼にあたしんちに集合することになったので、朝6時ごろからアンプに灯を入れておいた。


そうして、1時ごろ音もだち到着。オールドレヴィンソンの自宅試聴をスタート。

今回聞いたのは、プリアンプ LNP-2L(後期)とメインアンプ ML-2L。







今回はCDPではなくてインフラノイズの機器でPCを使う。おなじみのUSB-2、GPS-777、今回は久しぶりにDAC-1を使う。


LNP-2Lは常時通電が必要と聞いていたから、おとといからONにしておいた。ML-2Lはモノアンプだから、壁コンセントからそれぞれ電源を取る。これあらアンプは通常のRCAとかはつかえない。レモ端子という珍しい専用端子。


インフラノイズのシステムは昨晩から通電、アンプ、ともに十分あたたまっている状態で試聴を始めます。


HDDに入れているジャズとクラシックを中心に聞いていく、、当然のアキュフェーズのC-3800とA-70の音との比較になる。


正直に言って、レヴィンソンのアンプはB&W802ダイヤモンドを飛び切りの美音で鳴らした! つまりあたしが長年イメージしていた「美音」のそれと、ほとんど合致するような音の様子であったのでした。


音全体はともかくスィート、、とでも表現できない。でも個々の楽器の音はしっかりと存在感もってしっかりと立ち上がって、最後の余韻までしっかりと出てくる、、楽器と楽器が溶け合って、じんわりと響き会う様子というのはじんわりとしていて、こころに迫る、、そして美しい! そうして音場広い。やっぱりモノラルだからかな、、アキュに比較しても広い。それに前後感がさらにある。この感じはアキュでは得られなかったもの。


ストラビンスキーのバレエ作品を部分的に聞いたのだけど、ブレーズ指揮CSOの現代録音でも、レンジもダイナミクスも現代のアンプとの差は全くなくて、なにより音楽の乗りが十分に伝わってくる、、


そうして、何よりこれらアンプで素晴らしいと思ったのは声楽、ボーカルの音。ジャズでもバッハでも、ひとつのひとつの音があっきりと、りんとして、精緻に出てきて、しかも他の音と美しくからみあっていく様子の美しさといったら、、おもわず引き込まれてしまう、、


音だちと、ためいきつきながら、レビンソンの音を聞いてました。


アキュで再生した音みたく、光沢感、かがやきてのはない。やっぱりアキュで再生した方が解像度とかエネルギーとかはもっとある。でも、アキュには絶対無いサムシングが確実にレヴィンソンに現存する。だからと言って、アキュはいらないということではなくて、全く違うキャラクターということです。アキュで聞いたら、アキュの音にも納得してしまう。


しかし、今はレヴィンソン。時間が経つにつれてあたたまってきたのか、上の傾向はさらに顕著さをまし、本当にこの機器だけしかもっていないサムシングがさらに出てくる。


ものすごく繊細なのに、あったかい、、ものすごく客観的なのに親密、、アンビバレントなのに包括的、、なんというか矛盾したものを統合しようとするような、このアンプの向こうに何か哲学みたいなものが感じられる。


というわけで、YOUTUBEでレヴィンソンのインタビューがあったので、見てみたら、なるほど音楽と科学、産業と芸術、お金のための音楽・こころのための音楽(これをMLは本当の音楽と言っていたけど)、単なる音ではなくて、エモーションとして音楽を再生する機器を作りたいのだと言っていた。この人の話方も

ちょっと話しては、感がこみ、そしてまた話すという、自問自答しながらといった感じで、65歳を超えても、上のアンプを作った時代をベースはあまり変わっていなあと思った。


あらためて、B&W802ダイヤモンドが、今回みたく超美音で鳴ったのははじめてだった。アキュで鳴らしてもとても美しい、澄んだ音なんだけど。それは、やっぱり清水みたいな感じでにごりがない。でも、レヴィンソンの音は、清水ではないですね。その水にはすでに何かが入っている感じがするんだけで、その何かがないと、こんなにおいしくはならない。おっと忘れてならないのはインフラノイズのシステム。クロック制御され、リベラメンテケーブルを全段に使った音にも、インフラノイズのサムシングがある、、今回の音はインフラノイズとレヴィンソンの美しき融合といってもよいかもしれない。


レヴィンソンは上のインタビューで、


     「総合すると、やっぱり愛が必要なんです」



と言っていた、、、


だけど、拝借できる期限は明日まで、、、









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